共感無くして巻き込みなし! | 世界観プロデューサーTiger(松本大河)の波乗りブランディング・カフェ

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世界観プロデューサーTiger(松本大河)がお届けする、ビジネスが波に乗る!高価格でも選ばれるブランドに育つブログ&セミナー

今年の4月から、「デジタルハリウッド大学院」というクリエイティブ・ビジネス系の夜間大学院に通っています。その目的は、最先端のデジタル・ビジネス界にアンテナを張ることもあるのですが、自らのスキルを学びながらも、身近な起業家さんや、将来の起業家志望のメンバーと交流し切磋琢磨するためでもあります。

ちょうど先週となる、8月の第一週に、2Q(いわゆる2学期)の授業が修了となりました。日々、授業と課題と復習と、もちろんビジネス実務に追われる毎日で、スッカリとブログの更新をサボっておりましたが、2年間の大学院生活の総まとめになる「修士論文」を見据えて、徐々にネタ作りの執筆に勤しもうと思っております。

タイトルはまだ全くノーアイデアなものの、テーマは「ブランド創り」を掲げているので、自分の執筆を通じて、皆さまのビジネスの「ブランド創り」に役立つエッセンスを発信して行ければHappyです。

これから「ブランドとは何か?」「ブランド作りのプロセス」など、自分が経営する制作プロダクション「株式会社パイプライン」を通じて培ってきたノウハウや経験談を交えてお話していければと思いますが、今日はその序章として、この4ヶ月間の大学院エピソードで得た大切なスタンスをお話します。

授業では、座学はもちろん、各種ワークやレポート課題なども山盛りにあるのですが、「企画プレゼンテーション」による"企画バトル"が四六時中開催されます。

その多くは長くて5分、平均すると2分の持ち時間なのですが、意外とこの「2分間の企画バトル」から得た教訓が大きいです。何せストップウォッチで計って2分で「ハイ、そこまで」になるので、その時間内に"起承転結"でまとめきることが必須になってくるのですが、「なにを強調するか?」で、その後のクラスメイト全員による投票ランク付けの結果が全く変わってくることがわかりました。

自分は、クラスメイト大半の中では年長組で、それなりの期間のビジネス経験もありますし、すでに起業していることもあって、ある程度のビジネスプランは組めて当たりまえ、的に考えていました。

よって、そのプレゼンの組み方も、概要説明から始まって、市場性、利益性、実現性、成長性など、理路整然と「ビジネスとしての整合性が如何に高いか?」で論理武装していました。

…結果、自分が自信満々で出したプランほど反響予想に反して、得票数だけで比べると、評価が低くかったりするんですね。むしろ、一見ビジネスとしては壮大過ぎて、ローリスクでスタートアップするベンチャーとしては実現性が乏しかったり、そもそも「実ビジネスとして成立させるには難しいんじゃないか?」と思えるようなプランでも、その発案者の想いが強かったり、社会問題解決にチャレンジしている内容だと、むしろそういうプランの方が賛同を得ているケースも少なくない、という発見をしました。

これから始めようとしている実務ビジネスプランでプレゼンテーションをした時に、初回は前述の「ビジネスとしての整合性」で論戦して、結果は不評。翌々週にリベンジで全く同じテーマで「自分がこのサービスを手掛ける想い」と「このサービスを通じて提供出来るライフスタイルと社会的な意義」をメインの切り口にプレゼンしたところ、これは大いに評価を頂きました。この時得た自分なりのエッセンスとして「プレゼン&トークに"周囲の巻き込み力"を持たせるには、まず共感をゲットが大切」ということでした。

言い換えると、短時間で人の心と興味を惹きつけるには、「どれだけ儲かるのか?」と言うことよりも、「なぜそのサービスなのか?」ということと「どれだけの価値と意義を提供出来るのか?」と言うことの方が共感を得やすい様です。もちろん「そんなコトより金!」ってヒトもいるとは思いますが…w

この考え方は、実ビジネスでも同様の事が言えると思います。もちろんビジネス=実戦の場なので、座学とは違い、「利益を確保しなければ実現も継続もない」ことは大前提ではあります。その前提を基にしながらも、Facebookの「いいね!」に代表されるように「共感社会」とも言われる現代では、「まず人の共感を得られるか?」が大切と言えるのではないでしょうか?

長引く不況が生んだ悪害の一つであったとも言える、「自社利益のみを追求する企業」「人の不幸につけこむ企業」は、このところ淘汰される風潮にあり、それが自然の摂理ともいえるのでは?と思います。つまり、企業たるものの理念や社会的な存在意義・価値が重視される世の中にシフトしてきている、と言えるのだと思います。

それは、企業の理念や、商品・サービス作りにユーザーの「共感」を得ることができれば、スムーズに受け入れられ、また企業はそういうスタンスでビジネスを組み立てて行くべき、ということですね!

その為にはまず、「自分が始めたビジネスに対する想い」「自分のビジネスが、人々に何を提供していけるのか?」に向き合うことだな、と考え始めています。

実際、Webの制作フェーズで、もともと雑誌作りの現場出身の自分は「取材」=「ヒアリング」の時間を大切にしているのですが、ここで「どうしてこのビジネスに辿り着いたのか?」というお話を伺うと、思わぬ発見が双方に生まれます。クライアントご自身が「ウチの会社ってそうだったんだ!」という"お宝"に辿り着くことも少なくありません。

そんなお話は、また徐々にご紹介していきたいと思います。

今日のまとめ!ブランド創りでまずキープしたい心掛け「共感無くして巻き込みなし!」

またお会いしましょう