1.02
昨年は祖母の事もあってママに思いを馳せる余裕が僕にはありませんでした
七回忌の大事な年だったのに
最近、ママの店で出会ったある人に再会しました
ママのお墓の場所を知らないかと尋ねたのですが、僕よりも常連だったその人でも知らないと言われました
数年前までの僕は、人の気持ちを考えているつもりでいながら全然考える事が出来ていませんでした
今でも後悔しているのですが、ママの通夜にも顔を出さなかったのです
ママへの思いは自分の胸の中にあり、悼む気持ちはママにだけ届けばいいと本気で思っていたのです
しかし遺族感情というものを嫌と言うほど知ることになり、自分の愚をとても後悔しました
何も考えずにただ楽しい時間だけを過ごす
人生の中でそんな時代がありませんでしたか?
僕のそんな時代はママの傍にあったのです
みんながそろったら
We're gonna have
a hearty party tonight
忘れかけた 笑顔とり戻すのよ
ささやかなひととき
踊り始めたら
時間も悩みも消えてく
また明日から 元気になれそう
もうあの時の仲間が集まることはないけれど、きっとみんな今を生きているんだろうな