台湾では中古屋の不動産会社を「房屋仲介公司」、その営業さんを「房仲」や「房屋經紀人」と言いますが、新築住宅の業者を「建商」、その営業さんを「代銷」と言います。
で登場したのは「房仲」や「房屋經紀人」ですが、この記事で登場するのは「代銷」ですね。
二十代後半の頃に、初めて見学したのは新築住宅です。
結婚してから定住する予定のエリアで、最初に見かけた新築住宅の営業拠点に入って、「あのう、予算とか理想的な条件とかまだ何もわかりませんから、すぐに買うことができませんが、それでも見学してもいいですか?」って聞いてみました。
そして、新築住宅の営業のおばさんは、素敵な笑顔で「もちろんです」ってしっかりマイハウスの選び方、資料の読み方などを教えてくれました。
「紹介」ではなく「教える」でしたよ。
学校の先生のように「不動産の購入基礎」を親切に教えてくれました。
いや、先生のような専門知識をもっていますが、知り合いのおばさんのような態度でした。
「歩行で来たのですか?じゃぁ、家まで車で送りましょう。」まで提案してくれましたね。
その後、また3~4軒の中古屋を見学してから、やっぱり新築住宅のほうがコスパがいいと思って、新築住宅ばかり探してきました。
十年近くの経験の中に、もちろん冷たい方もいますが、ほとんどの営業さんとは楽しく喋ることができます。
いつも、友達と喋っているような雰囲気です。
だから、新築住宅の営業というのは、こんなものだと思っていましたが、「新築住宅の営業さんはみんな傲慢」「馬鹿にされている」「偉そうな態度」などの感想が多いそうです。
周りにも、「新築住宅の営業さんが怖そうですから、聞く勇気がありません」と言っている人がいます。
どうして、営業さんたちの評価と私の経験の間に、こんなに大きい差があるのでしょうか?
よく考えてみたら、最初に会ったその営業のおばさんが肝心だと思いますね。
営業のおばさんが「不動産の購入基礎」を教えてくれたおかげで、見学している時に、紹介しなくてもわかることがたくさんありますから、営業さんたちが飽きるほど毎日回答している質問を聞く必要がありません。
人は「わかってる人」に対して自然と警戒する気持ちが弱まるのですよね?
そして、「この方なら、買ってくれる可能性が高い」と思ってやる気も出るのでしょう?
だから、「新築住宅の営業さんはみんなやさしい」と思えるのは、「不動産の購入基礎」を教えてくれた営業のおばさんのおかげですね。
そして、新築住宅の営業さんたちとうまく付き合えることは、元の家を売却することに、大変助かりました。
でも、「いつか、誰でもこの価格が納得できる時代になったら売ればいいです。」と言えたのは、実はその時点にまだあまり知られていない情報を持っていて、「誰でもこの価格が納得できる時代」がすぐに来ることを知っていますから。
その「まだあまり知られていない情報」を教えてくれたのは、
そう!
新築住宅の営業さんたちです。
成立したばかりの取引価格、新築住宅についての次期計画など、機密ではないけど、あまり知られていない情報を、聞けば堂々と教えてくれました。
6月に予め9月に出る新築住宅の相場を知り、7月に10月の相場を知り……投資ではなく、家を売却するだけなら、こんなペースで十分です。
新築住宅の営業さんたちのおかげで、私は元の家を売却し始める前に、今見ては高すぎる価格は、すぐに合理的な価格になることを知りました。
だから、落ち着いて不動産業者と付き合って、いい価格で元の家を売却することができたのです。
隣人のお爺さんも家を売却することを知った時には、7500万円の販売価格が高すぎると思ってたのに、不動産業者と契約する直前に新築住宅の営業さんから情報をいただいたおかげで、適切に対応することができますね。
今振り返ると、
肝心な情報を教えてくれた営業さんはもちろん、20代後半に出会った最初の営業さんはまさに感謝すべきな恩人ですね。
to be continued