最近の台湾もコロナで不安定になりました。
状況はやや複雑で、ここでは指揮センターの調査法を説明すると思います。
まずは今回の事件についての記事↓
(追伸あり)嘉義、雲林、桃園要注意、感染者たちが立ち寄った場所
在台日本人なら、この記事を参考して、同じ場所に立ち寄ったことがあるかどうかご確認ください。
この記事で「華航事件」と略称します
この記事で「ホテル事件」と略称します
同じ桃園の事件ですが、
「華航事件」とも「ホテル事件」とも関係がありません。
では、指揮センターの調査法を説明しましょう。
異常な事件が発生すると、指揮センターは感染者たちからとったウィルスを分析します。
そのウィルスのDNAを分析して、ここまでの経験、実際の状況などの環境要素と合わせて、感染者の間の関連性を判断します。
「華航事件」が発生してから、華航(中華航空会社)の乗務員たちが利用している隔離用ホテル(ノボテルホテル)のスタッフも感染されたので、「華航事件」と「ホテル事件」を合わせて調査し始めました。
「華航事件」のたくさんの感染者の中に、6人のパイロットがそのホテルに泊まったことがありますが、部屋の間には距離が長かったし、いろいろな環境条件によって、1人がたくさんの人に感染したわけではなく、「AがBと接触して、BがCと接触して、CがDと接触して」のような感じで拡大したことを判断しました。
そして、ウィルスのDNAを分析してから、現時点でわかったことは下記のグラフを参考してください。
緑線で囲まれた人たちは、同じくイギリス型変異ウイルスで、1102番と1101番以外の人のウィルスのDNAでお互いに兄弟関係だと判断したので、1120番、1078番、1079番、1090番、1091番、1092番がお互いに感染した可能性が高いです。
1102番と1101番もイギリス型変異ウイルスですが、そのDNAが違うので、ほかの経路から感染した可能性が高いです。
そして、感染が拡大したかどうか判断するために、接触者たちにコロナ検査と抗体検査を受けさせした。
どちらか陽性結果が出ると、またその人を中心にして、周りの人にコロナ検査と抗体検査を受けさせます。
もし、台湾の内部に密かに拡散しているウィルスがあると、「抗体検査で陽性結果が出た人」をフォローして、ルーツまでたどり着いてこれ以上の拡散を止めながら、新しい対策を作ります。
でも、たくさんの台湾国内の接触者に抗体検査を受けさせて、現時点で出た結果はすべて陰性なので、やっぱり海外から入ってきた可能性が高いです。
だから、指揮センターは調査を続けながら、乗務員関連と隔離ホテルの管理について再検討しはじめました。
まずは、台湾航空会社と海外航空会社が利用する隔離用ホテルを分けることにしました。
台湾航空会社と海外航空会社のコロナ防止規則が若干違うし、海外航空会社の乗務員たちは台湾での滞在期間も短いし、別々に相応しい管理規則を作るそうです。
そして、以上の状況とデータなどによって、この事件が発生して20日間くらいで、マスコミが恐怖を煽るために言ったような「もう何カ月間に感染拡大した」ではありません。
個人的な判断では、
指揮センターのやり方と分析には、まだ納得できますから、今日も指揮センターを信じることを決めました。