続 ベイスターズファンクラブ”BlueMates”はファンを大切にしなくなっている | きっぷのブログ

きっぷのブログ

ゆるくやります

はじめに断っておくが、私は阪神タイガースファンであるので、阪神タイガースファンが横浜スタジアムで野球を観戦する前提の話であり、横浜DeNAベイスターズ(以下ベイスターズと呼ぶ)ファンの方々をはじめ今回の記事についての一切の苦情を受け付けない。

 

 

 

☝5年前の記事

 

5年前に当ブログで苦言を呈したベイスターズのファンクラブは"BlueMates"(以下変換が面倒なのでブルーメイツと呼ぶ)という新体制で2024年より開始した。このブルーメイツは過去最低を絶賛更新する内容だと痛感せざるを得ず、ただ文句を書き連ねる。

 

まず、ベイスターズはそもそも友の会と会員組織が二つあり2013年に合併したのが”B☆SPIRIT友の会”である。

以下リンクは神奈川新聞の記事。

 

 
この記事にもある通り、ベイスターズのファンクラブは横浜スタジアムへの来場促進という大変すばらしい理念のもと運営されていたのである。球団がDeNAに買収されてから13年、ファンクラブが統合してから12年、当時と比較するとAクラスも当たり前、球場も拡大、平日のナイターをわざわざ時間を変えてまで行うイベントの充実などなどよい方向に改革が多々行われる中、なぜファンクラブ制度だけがこんなにも改悪を繰り返すのか。疑問だ。
 
言いたいことは以下の通りだ。
 
1.チケットの先行発売ランクの難化
・昨年と比べて大きく変わったのがランクアップの仕組み。従来は観戦試合数で決められ、たくさん横浜スタジアムに来てくれたファンクラブはより早くチケットを売ってもらえていた。ファンクラブ会員は1試合1回しか来場登録できないので良い席を買うためには実際に足を運ぶ必要がある。しかし、ブルーメイツはスター制度なるケチ臭いシステムを開発した。来場登録でポイント、チケット購入代金1000円ごとにポイント、飲食、グッズ購入につきポイントと金を使う人を優遇するものとなった。
 
私の考えはファンクラブ会員のランク=球団に対する忠誠心で評価されるべきだと思う。忠誠心の評価はいくつかあるが、長く会員であり続けることや来場回数、論文試験をしたっていいのではないか。年収1000万円の人が年間に10万円消費するのと年収300万円の人が使う10万とでは重みが違うはずだ。球団からすれば同じ10万円であっても生活を切り詰め球団を熱心に応援している人を尊重するべきであると考える。お金をたくさん球団に落とすことも忠誠心の一つであるが、お金がない若年層はどうすればよいのか。会員コースにより先行発売の優遇がされている球団もあるが、せいぜい1~3万円程度である。無論高額な年会費に応じてユニフォームなりタダ券なりが付いてくるので値段相応の特典もある。お金を使わないファンは忠誠心が低いという評価しかできないこの制度は非常に問題があると感じる。
 
さらに問題点として、来場登録はチケット1枚につき1会員の登録しかできず2000円の席であろうが1万円の席だろうが平等に扱っていたのが複数枚チケットを買えば(来場登録に対するポイントは1人分しかもらえないが)チケットの購入代金に対するポイントは複数枚分もらえることに変更された。チケットの不正転売は法律により処罰されるようになったが、不正転売として摘発されない程度の買い占めができる会員は偉いと言っているのだ。例えば家族友人がたくさんいるだとか毎試合バックネット裏、ビールも食事もたくさん飲み食いしグッズもたくさん購入して球団の売り上げに貢献する人が正義。
何年か前に神奈川県の小学生全員にベイスターズの野球帽を配布したのは記憶に新しいが、そんな小学生が何年か経ち友人たちと横浜スタジアムに行くとなったときにこんなファンクラブ制度ではよい席を買うのは難しいことだろう。アルバイトするにしたって電車賃も値上げされ、チケット代金も年々上がっている、ファンも増えて競争が激しくなっているのにも関わらずベイスターズは「君たちはお金をあまり使っていないから低ランク」と評価をするわけである。
 
目先の増収増益にばかり囚われ将来のベイスターズになるかならないかの青少年らに目を向けず金をむしり取ることばかりを考えていると思われる球団の未来は明るくないと思う。
 
2.ビジター会員の差別的取り扱い
阪神タイガースのファンであるためビジター会員であるが、レギュラー会員と同じ金額を支払っているにも関わらず会員特典は差別的な取り扱いを受けている。同意の上で入会しているのであるから法的には仕方ないといわれるだろうが納得できない。つい最近、甲子園球場のスタジアムツアーに参加したが広島ファンも参加し阪神OBのゲスト解説者とも親しく和気藹々とした雰囲気であった。なのにベイスターズのファンクラブはベイスターズファンにだけ向けた練習見学などのイベントを開催している。阪神と同じことをしろとは言わないが、比較すると劣って見える。また、ビジター会員でも利用することができたファームの無料観戦券1枚もビジターファンクラブだけ廃止された。ビジターファンではあるが、横須賀球場や平塚球場でベイスターズの2軍戦を見るのを楽しみにしていたのにビジターファンというだけで廃止は残念。イースタンリーグなので、阪神戦はあまりないが読売やヤクルトのファンだったら重宝していたと思うのに廃止してしまうのは改悪と言わざるを得ない。
 
3.グッズ交換の不手際
ブルーメイツでためたスターはグッズに交換することができる。目玉のグッズとして直筆サイン入りのユニフォームが1万スターと交換できることとなっていた。1万スターというと電子チケット代金が4000円として来場登録も含めると1試合240スターを貯めることができるので、42試合観戦をしてやっと得られるのだ。42試合×4000円で16万8000円かかる。実際には往復の交通費だったり飲食費など経費も掛かるので更にお金を使ってやっと得られるユニフォームなのだ。
また、すべてグッズ購入で1万スターを目指すとなると4000円ごとに120スターなので、33万6000円分買い物しなくてはならない。どれだけ金をむしり取るつもりなのだろうかとあきれるばかりだが、熱心なベイスターズファンは流行り言葉でいうところの推し選手の直筆サイン入りファンクラブ限定ユニフォームを手に入れるために何人もが令和6年7月23日時点で1万スターを貯めているというのだ。高卒初任給程度から中堅社員の月給程度のお金をベイスターズに使うわけだ。
 

 

 

そんな貴重なユニフォームであるが、ベイスターズサイトの情報によると令和6年7月23日時点でユニフォームは追加された筒香以外の東、山﨑、牧、宮﨑、佐野の引き換えは終了している。Xの情報によるとユニフォームの追加はないと言質を取った後に筒香の追加が発表され苦言を呈している投稿も見られた。また、ユニフォームの次に高額商品として5000スターのキャップがあるがこちらの交換終了を危惧しユニフォーム目当てに貯めたスターをキャップの引き換えに使ってしまったという人の投稿も見受けられた。気の毒である。

プロ野球のシーズンは3~10月のおよそ8か月間であるが半分近くシーズンが残っているにも関わらず数量限定とは書いてあるがオールスター開催時期にメインのグッズ交換には開いた口がふさがらない。スターの有効期間は当該年度まで、次年度には600スターまでしか再付与されないので使い切らないといけないわけだが、貯めている最中に目当てのグッズが終了してしまったファンのことは考えていないのか。ブルーメイツを運営している人は10数万円使った後に目当てのユニフォームは引き換え終了と言われて納得できるのであろうか。私は納得できない。

 

新組織のためファンも予期していないようなことばかり起きているが、対応が後手後手。どうせファンからの苦情を受けてまたなにか新しいルールを作ることだろう。抜本的に改革するにはファンが減らない限り無理であろう。TBS時代に戻らない限りこのようなファンクラブの改悪は毎年繰り返されるのではないか。同じ思いを抱く人がこの記事を読んでいるのであればともに声をあげていただきたい。

 

ベイスターズのファンクラブはファンに還元する組織から金を"牧"上げる組織に変わってしまった。