ベイスターズファンクラブ”B☆SPIRIT友の会”はファンを大切にしなくなっている | きっぷのブログ

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はじめに断っておくが、私は阪神タイガースファンであるので、阪神タイガースファンが横浜スタジアムで野球を観戦する前提の話であり、横浜DeNAベイスターズ(以下ベイスターズと呼ぶ)ファンの方々をはじめ今回の記事についての一切の苦情を受け付けない。
 
 
 
私は神奈川県に住んでおり、横浜スタジアムが最寄りの球場なのでベイスターズのファンクラブ”B☆SPIRIT友の会”に特典チケットと先行販売を目的に2014年度から入会し、今年で6年目になる。
 
ここ1~2年は横浜スタジアムのチケットも発売日に買わないと取れなくなっているが、私はそれ以前の当日に窓口へ行けば余裕で入場できた頃(阪神側は満員なることもあったがベイスターズ側が満席になることはほとんどなかった)から横浜スタジアムに通っているのである。
 
知らない人もいるかもしれないので一応書いておくが、”B☆SPIRIT友の会”の特典チケットは阪神タイガースの応援団が陣取るレフトスタンドの指定席も引き換えが可能であり、ビジターチームのファンも利用して損はなく寧ろ得するものだった。
 
 
 
2014年度の入会から2017年度までの4年間はスペシャル会員という年間8000円払えば特典チケットが7枚分付いた、今考えても普通にチケットを買うのがバカバカしくなるくらい大盤振舞のコースであった。長谷川晶一氏の著書『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた! ~涙と笑いの球界興亡クロニクル~』でもチケットの特典は12球団随一と評価している。
 
 

さて、この優良なファンクラブであった”B☆SPIRIT友の会”は年を追うごとに改悪が繰り返されている。まずは2014年度からの6年分のスペシャル会員を簡単にまとめてみる。
 

スペシャル会員 会費8000円は共通

7枚の特典チケット
トートバックやリュック、2000円分のクーポンなどのいずれか1点
・横浜スタジアム来場時に選手カード1枚
・選手カードホルダー
オープン戦無料
・ファーム1試合無料など
 
7枚の特典チケット
・2試合5試合10試合20試合来場ごとに特典チケット1枚追加(一人で使えば8000円で最大9試合観戦できる)
オープン戦無料
・ファーム1試合無料など
 
7枚分の特典チケット(3・4・5月の平日の試合は0.5枚、開幕戦と4月の土日祝日6月以降の平日の試合は1.0枚、5月以降の土日祝日の試合は2.0枚を消費し合計7枚分まで引き換えられるようになる)
オープン戦無料
・ファーム1試合無料など
 
7枚分の特典チケット(3・4・5月の平日の試合は0.5枚、開幕戦と4月の土日祝日6月以降の平日の試合は1.0枚、5月以降の土日祝日の試合は2.0枚を消費し合計7枚分まで引き換えられるようになる)
オープン戦無料
・ファーム1試合無料など
 
4枚分の特典チケット(3・4・5月の平日の試合は0.5枚または1.0枚、開幕戦と4月の土日祝日6月以降の平日の試合は1.0枚、5月以降の土日祝日の試合は2.0枚を消費し合計4枚分まで引き換えられるようになる)
トートバッグ、リュック、キャッチャーマスクのいずれか1点
オープン戦無料
・ファーム1試合無料など
4枚分の特典チケット(曜日や対戦カードによって変動し、0.5枚で観戦できる試合は昨年よりも減少。詳しくはこちら横浜スタジアムのチケット売り場で引き換えが出来なくなる
ブランケット、ボディバッグ、キャッチャーミットのいずれか1点
・クリアファイル
オープン戦Web割引
・ファーム1試合無料など
 

ご覧いただけただろうか。年々改悪を繰り返しているのはハッキリわかっていただけただろうが、2018年度から急にけち臭くなった。
 
 
6年間を見比べて気になる点を挙げる。
 
 
①チケット引き換えられない点
 
2016年度から3・4・5月の平日の試合は一席0.5枚で観戦できるようになり最大14席分引き換えられるようになった。沢山引き換えられるようになったのはいいが、土日に2枚分消費するようになったのは、客の入る日にファンクラブの特典を使われると収入が減るのを嫌ったからだろう。
 
また、ファンクラブに入会したのはいいものの観に行きたい日にチケットが引き換え終了し特典を受け取れないままシーズンが終わってしまう人が多いらしい。ファンクラブの会員数に対して特典チケット分の座席を十分に確保しているのか疑問に残るが検証しようがない。
 
この特典チケットを余らせてしまうのは球団からすればファンクラブ会員の自己責任で何の保証もしないだろうが、せっかく入会したのに観に行けない人がいるのを何の対応策も示していない点は人気球団になってしまったおごりと言えるであろう。
 
 
 
➁スペシャル会員のチケット減った点
 
2018年度からそれまで7枚分のチケットが特典としてあったものを4枚に減らし、グッズを1点選ぶ方式に変わった。それまでは、とにかく球場に来てくださいといったファンクラブだったがチケットを安売りしなくても十分に客が入るのでチケットを減らしたのだと思う。
 
また、特典が変わっていて2018年度にキャッチャーマスク、2019年度にキャッチャーミットときているので、ベイスターズは捕手の育成に取り組んでいるつもりなのだろうか。そうだとしたら来年はキャッチャー用のプロテクターのはずだ。
 
関係ないが、阪神の試合をたくさん観に行くことを目的として入会していたので2018年度からビジター会員(3000円で特典チケット2枚)に移行した。チケット1枚当たりの単価はレギュラー会員とビジター会員の方が安い。
 
 
 
③特典チケットがローソンでしか引き換えられなくなった点
 
名目上は人手不足や横浜スタジアムが改修工事をしているのでチケット売り場が日本大通り側の仮設の建物でやっているから、ファンクラブの人はローソンで引き換えてくださいとのことだと思う。
 
横浜スタジアムで特典チケットを引き換えられていた昨年度までは、チケット売り場のスタッフに日にちと希望の席を口頭で伝えると、席が空いていれば確実に通路側に座れ手数料もかからずに引き換えられていた。
 
しかし、2019年度からはローソンでしか発券ができないうえに座席位置は指定できず、手数料(システム利用料1件当たり324円と発券手数料を1枚当たり108円、同じ試合を4人で観に行く場合324+108*4=756円支払う。一人で4試合観に行く場合は試合ごとにシステム利用料が発生するので、324*4+108*4=1728円)が発生し中止になっても手数料は帰ってこない仕様になった。
 
ヤクルトスワローズの場合だとネットでチケットを購入するとQRコードが表示され神宮球場にある発券端末にQRコードをかざすと手数料なしでチケットを発券できるシステムがある。コンビニにチケット販売を委託するとなんだかんだ手数料が取られるが、ヤクルトの方式だとコンビニに行く必要もなく、当日に球場で発券すればいいのでスマホさえあればチケットを忘れる心配もなく手数料も無料で出来ている。
 
なぜ、乳酸菌飲料の会社がITを活かしてチケットを販売しているのにスマホゲームの会社ができないのか。ベイスターズもスマホチケットというサービスを行っているが、中止になったら郵便振替払出証書が送られてくるから郵便局に行って換金しろという前時代的な対応の上、ファンクラブの特典チケットには対応していないらしく使ったことはない。
 
余談だが、私は1番前の中央の応援団のリーダーがいるあたりの通路側カドの席がすきでよくピンポイントにレフト1段605番や613番をよく指名買いしていたのだが、そこの席がベイチケで販売されるようになってから買えなくなったのを残念に思っていた。
 
 
 
④V☆SPIRIT会員の特典が最低レベル
 
ビジター向けの会員コースであるが、名前がV(ビジター)になっているだけでレギュラー会員チケットコースと何ら変わりない。会員限定イベントや会員限定のベイスターズグッズ購入権利、ファミリーセール参加権利は、ベイスターズファンなら利用するかもしれないが、ビジターのファンなので利用することはない。
 
なのに、レギュラー会員と同じ価格で同じ特典チケットなのだ。全く利用することのない特典ばかりなので、もう少しビジターのファン向けの特典を用意してほしいものである。
 
 
 
⑤オープン戦有料化
 
2019年度の案内を読んで一番仰天したのが、いままで自由席が無料だったオープン戦のチケットが全席指定になってうえにファンクラブ会員でさえチケット代をを払わなければならなくなったことである。ベイスターズはとことん金にがめつい、セコイ、ケチな球団になってしまったのだと思わざるを得ない。
 
昨年発表された2019年度のファンクラブ概要の時点でオープン戦の有料化が明記されWec割引があるなどと書かれていたが、内野席が300円安くなる程度でBOX席やエキサイティングシートなどの特殊な席は割引なし、外野席も定価1500円と全く同じでファンクラブの特典は一切なしという残念な結果だった。ベイスターズはそこまでして金が欲しいのか。
 
そこで他球団のファンクラブはどうなのかと調べたところ、我が阪神タイガースのファンクラブは3月10日(日)に行われる巨人戦だけ全席指定で外野席が1700円であるが、それ以外の甲子園で開催される3試合は外野自由席500円で入場できる。他には、ヤクルトスワローズは全試合無料、中日ドラゴンズは1試合無料招待などがあった。今まで無料だったオープン戦の観戦チケットが調べた限りでは12球団でも高いチケット代金を取るようになってしまった。ただただ残念である
 

以前は平日に満員になることも少なく、阪神戦を観に行った時に次のカードのチケットを横浜スタジアムのチケット売り場で引き換えればそれでよかったのだ。中畑監督からラミレス監督に代わって、初めてクライマックスシリーズに進出や日本シリーズまで行くようになり着実に暗黒期から抜け出しているとは思っていた。ベイスターズの成績が上向くにつれて観客動員数も増え、満員になる試合も増えたため会員制度の変わっていき、2016年度から客の入る土日やシーズン後半のチケットの消費枚数を増やすことで定価でチケットを買う人を増やし収入を増やそうとしているのが分かる。
 
横浜スタジアムの定員は3万人しかなく甲子園の2分の1程度と球場周辺の人口と比較するとキャパシティーが小さいが、Bクラスが定位置だったDeNA売却前後は、阪神戦や巨人戦以外のチームのときにスタンドはガラガラが当たり前の状況であった。
 
ここでひとつの動画を見てほしい。
 

2011年の9月20日に撮影されたとされる横浜スタジアムの動画だ。
見ての通りライトスタンドに人が両チームのベンチ入りメンバーを足したくらいしかいない。数年後にはチケットを発売初日に何時間も並んで買わないとまともな席で見られないようになると何人が想像していただろうか。
 
横浜スタジアムが人で溢れ野球人気が復活することは阪神タイガースファンである私も望んでいることだ。ただ、ベイスターズの怠慢とも思えるチケットの販売手法や金目当てとしか思えないファンクラブの改悪を見ると昔のガラガラの方がよかったと思ってしまうのもまた事実である。ちょっとチームが強くなったからってファンから出来るだけ金を巻き上げようとするここ数年の態度に我慢の限界だ。
 
 
ぜひ横浜DeNAベイスターズ球団にはチケットの発売発券方法の見直しやファンクラブの内容を昔のようにまでとは言わないがもう少し改善してもらいたいものである。