その男性とは、アヤが30代前半の時に婚活サイトで出会いました。
海外赴任中だったので、カイさんとします。
カイさんは、大手企業に勤める30代後半未婚の方で、いつも海外の生活を面白くメールで教えてくれました。
当時、DV被害のため結婚願望が薄かったアヤは、婚活というよりメル友感覚で一年ほどのんびりやり取りをしてました。
メールも月2回くらいで、お互い長文のメールが多かったです。
カイさんが帰国する時に、「会いませんか?」と言われ、ディナーをご馳走になりました。
初回は、感じのいい人だったくらいで、特に覚えてることはないです。
知的で会話も弾み、紳士的な振る舞いでしたので、また会う約束をしました。
2回目のディナーでは、スワロフスキー社製のネックレスをプレゼントされました。
素敵なデザインで、とてもうれしかったです。
会話もとても楽しくて、
(この人とは気があうかも)
と思いました。
当時のカウンセラーにも、
「趣味も合うし、ワインを飲むタイミングまで一緒なんですよ〜」
と報告してました。
問題は3回目のディナーの時です。
アヤはお酒は強くないので、飲んでもいつも1〜2杯でした。
カイさんが3杯目を勧めてきたのでアヤが断ると、カイさんは
「ええ〜〜っ」
と、気持ち悪い笑顔でさらに何度も勧めてきました。(断りましたが)
それまでは紳士的だったので、すごく違和感を感じました。
そして、海外の習慣に話が及んだ時に、
「○○国では、バスの窓から乗客が飲み物の缶やビンを投げ捨てるんだ。だから、後ろの車は車間距離を開けてるんだ」
と言いました。
そこまでは、「へぇー」と聞いてました。
しかし、カイさんは、
「だから、日本でもバスからビンを捨てていいんだよ」
と!
一瞬耳を疑いました。
「でも、ぶつかったら後ろの車のフロントガラスが割れるかも知れませんよ!」
とアヤが言うと、
「車間距離を開ければいいんじゃない?」
と。
(この人おかしい!)
と、アヤは直感しました。
その時はふつうに帰りましたが、メールはフェイドアウトに。
特にしつこくはされなかったので、向こうもアヤの変化に気づいたんでしょう。
うーん、この違和感、やっぱりわかりにくいかな?
考え方が自己中心的で、大手企業勤めなのに社会常識がなくて。
最初はとても気遣いある人だっただけに、ものすごくヤバイ!と感じたんです。
飲み物を飲むタイミングは、気が合う人同士だと自然と合ったりします。
実はそれを逆手に取って、わざとタイミングを合わせて、
(なんか気が合うかも?)
と、相手に思わせるテクニックは、心理学では有名です。
カイさんがサイコパスかは断定できませんが、私は自分の直感は正しかったと思ってます。
どんなに社会的地位が高くても高収入でも、それに目が眩んで小さな違和感を無視すると、後で後悔することはきっとあります。
アヤの場合は、自分の男を見る目に完全に自信を無くしてたので、婚活中は常にカウンセラーなど第三者に相談して、できるだけ冷静に相手を観察してました。
それから、やはり時間をかけること。
ヤバイ人ほど、すぐに間合いを詰めてきます。
時間をかければかけるほど、本性がバレる可能性が高まりますからね。
特に女性は、夜を共にすると冷静に見られなくなりがちです。
夜の行為をすると、女性はオキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、相手を好きになってしまうそうです。
反社会性、自己愛性パーソナリティ障害の被害者は、とことん搾取されてボロボロになります。
お金も健康も友人も仕事も無くして、最悪の場合死に追い込まれ…。
でも、被害者にならないと実感しないんだろうなぁ〜。
サイコパスの本を読んでくれたえーちゃんは、
「怖いけど、自分の周りにはいないし〜」
と相変わらずのん気です。
怖がり過ぎても生きにくいけど、でもそういう人間もいるってことはぜひ知っておいてほしいと思って書きました。
婚活中は、焦って目が曇る時もあります。
皆さん、気をつけてくださいね!