『盲獣』
あ゛あ゛あ゛ーーーっ!!!!
せんくら
やってたんじゃん!!!!
が、時すでに遅し…。101ある講演のほとんどがソールドアウト…。
なんで誰も誘ってくれないの。。もしかしてワシって最近人気がないの(泣)
いーもん。一人で遊ぶもん。
つーワケで近所のTUTAYAにてくてくDVDを借りに行く。
本日借りてきたDVDは、
増村保造 『盲獣』
吉田喜重 『水で書かれた物語』
鈴木清順 『殺しの烙印』
大島 渚 『太陽の墓標』
貧乏性なので『旧作4本セットで1,000円!』とか言われるとつい借りてしまう性が悲しい。。
さてまずは増村保造の『盲獣』
エロスの巨匠、と言われるこの監督。実は初の東大卒の監督で(戦前には東京帝大卒の牛原虚彦という監督がいた) かの三島由紀夫とは法学部時代の同級生である。三島主演の『からっ風野郎』のメガホンをとったのも増村であり、撮影現場で同級生の三島をいびり倒した話はあまりにも有名。いくら天才作家とはいえ、演技はド素人のこの同級生を、イタリアに留学し、ルキノ・ビスコンティから薫陶を受けてきた増村には到底耐えられなかったのだろう。 そして増村映画といえば若尾文子と川口浩なのだが、ワシらの世代には川口浩つったら『川口浩探検隊』の隊長であり、俳優と言われてもあまりピンとこない。増村映画を見てようやくへー、と思ったくらいである。
閑話休題。
で、『盲獣』なのだが、原作:江戸川乱歩、というところですでに救いようのなさ感が漂うように、見事なまでになんの教訓も生み出さないww グロテスクなオブジェに囲まれた倉庫の中で繰り広げられる、とにかく執拗なまでに偏執的フェティシズムに終始した盲人とその母と女、登場人物わずか三人だけの物語。 その中に男の願望とか女の嫉妬とか確執とか葛藤とか色々なものを見事なエッセンスで織り交ぜ、至極のエロス作品に仕上げてある。
うーんすごいぜ増村保造。。
あぁ…こんなことなら4本全部増村作品借りてくれば良かった。。
欲張って色々楽しもうとするから悪いんだ。。これだから貧乏性は…orz
まぁいい。気持ちを切り替えていこう。
さて、次なに見っかな♪