チベせん日記 -300ページ目

ピンポンダッシュ♪

「ピンポンダッシュ」書類送検 迷惑行為容疑を適用


呼び鈴を押しては逃げる「ピンポンダッシュ」を深夜に特定の家に繰り返したとして、京都府警は3日、京都市左京区のアルバイトの少年(18)を、府迷惑行為防止条例違反(つきまといや押し掛けの禁止)の疑いで京都地検に書類送検した。住人は大きな不安を感じており、「いたずら」ではすまされないと、府警はピンポンダッシュに初めて同条例を適用することにした。 【朝日新聞】
http://www.asahi.com/national/update/0202/OSK200902020076.html

(;゜д゜)・・・

ピ、ピンポンダッシュか…。

ううう。。告白せねばなるまい。。
ワシもかつてピンポンダッシュに青春をかけていた時代がある。。

そう、高校生にもなってな!!(泣)

初めのうちは下校時に突然、人様の家のピンポンをならし、友達を置き去りにする、言わばスポーツマンシップにのっとったルールでやっていた。(あぁゴメンなさい)

が、やがてそれだけに飽き足らずにもっと高い山を超えたくなってきた。なぜだ?!なぜならそこに山があるからだ。

それから我々はよりリスクの高そうな家を狙っては他流試合を繰り返し、翌日、学校で武勇伝を語り合った。(本当にバカな学校だった)

そんなある時、W尾がすごい大物の名前を口にした。「Q六先生の家を知っているんだけど…」と。

Q六先生…。

地元のデパートがスポンサーの、ちびっ子ローカル番組『ドッチラチン』にて絵や工作を担当している先生で、コーナー開始前に必ず鶴のようなおたけびをあげながら「ハチャメチャQ~~六!!!」と得意のポーズを決める、当時の仙台を知る人なら誰もが知っているキ○ガイ大人物である。

確かに(ある意味)大物である。リスクは高い。失敗すれば彫刻刀で滅多刺しにされるだろう。。

だが我々は“いつだってこのドキドキ感がオレたちを成長させてきたじゃないか!”との結論に達し、作戦を決行することに。

作戦はその夜、決行された。
まずピンポンを鳴らし、Q六先生が出てきたところをオレたちがはちゃめちゃQ六ポーズを決め、その証拠写真を撮ってダッシュで逃げる、というものだった。
準備は万全だった。w尾の、「…じゃあ押すぞ」の一言とともに呼び鈴が押された。

ピンポーン♪

ガチャ!「ハイ」

Σ(((;゜д゜)))!!!

早ッ!!!

あまりの速さにたじろいだ我々はとにかく一斉に逃げ出した!

が、

撮影を任せていたY男が一瞬の出来事に固まってしまい、逃げ遅れてQ六先生に捕まってしまったのだ!

オレは考えた。(Y男を救出に向うべきか否か?)
しかしこれ以上、兵隊を危険に晒すわけにもいかず、断腸の思いで全員に撤収を命じた。そして心の中でY男に誓った。
(Y男、靖国で会おう)と。

翌日。登校すると(おや?)昨夜戦死したハズのY男がいるではないか!?
我々は任務遂行上、昨夜の撤収は致し方なかったことをY男に詫び、その後のてん末を聞いた。
Y男曰く、その後のてん末はこうだったらしい。

まず取り残されたY男はQ六先生から「お前らイタズラか??」と聞かれ、とっさに、

「…フ、ファンなんです。。」

と言ったらしい。すると若干名が猛ダッシュで逃げていった論理的説明も無いのにQ六先生は気さくにサイン&撮影に応じてくれたそうだ。
後日、見せられた写真にはピンボケだが確かにハチャメチャQ六ポーズを決めるQ六先生とY男が写っていた。

その日からしばらくの間、Y男は村一番の勇者と呼ばれた。

そして我々はこれを境にピンポンダッシュから引退した。


拝啓:Q六先生、その節は大変申し訳ございませんでした。


P.S.良い子のみんな、ピンポンダッシュは犯罪です。決して真似してはいけません。