CCTV新ビル燃える
【北京10日時事】北京市中心部にある国営中国中央テレビ(CCTV)の新社屋敷地内で起きた高層ビル火災で、同市消防局は10日、CCTVがビル付近で花火数100発を違法に打ち上げたことが原因と発表した。新華社通信が伝えた。
花火は、北京五輪でも採用した式典用で、打ち上げには市政府の許可が必要。警察当局は容疑者を拘束したほか、花火の入った箱などを押収した。
いや~派手に燃えましたね…。
実はあのビル、ワシが北京で根城にしている朝陽区の安宿(地下鉄で言うと一号線の建国門駅界隈)のすぐ近くに建設中で、歩いても10分もかからない距離にあんだわ。
なんでもオランダの有名な建築家、レム・コールハース が設計した物で、今回燃えたのは別棟だけど、本社屋のほうは建物が傾いていることが売りで、確かコピーが゛ピサの斜塔より傾いている”だったような気がw
しかもこの一連のCCTVビル群は北京五輪の開会式場だったスタジアム“鳥の巣”と同じくらい北京っ子ご自慢の建造物だったのに、別棟とはいえなんともまぁ…。
火災の原因がCCTV自身が違法に打ち上げた花火だったというのがお粗末としか言いようがないが、しかしSRC造の構造物がなんであんな燃え方するのかはじめ自分の目を疑いましたよ。
が、火災の映像を見た専門家のコメントを聞いて二度驚いた。曰く、
「可燃性の断熱材に引火した可能性が高い」
と。可燃性の断熱材??
えええーーっ!!!
なにそれ!?それってまさか発泡スチロールってこと???
グラスウールとかスタイロフォームとか使っていなかったってこと?????
し、信じられん…orz
でも既につべにUPされた動画を見ると一目瞭然。。
まず屋上付近から火の手が上がり、瞬く間に燃え広がった炎が滝のように流れ落ちていく。
火って通常は下から上に燃え上がるもんだけど、今回は引火した発泡スチロールが溶け出してその炎が流れ落ちて行くから上から下へ燃え広がっていったんだって。
なるほど。とりあえずつべ貼っときます。
http://www.youtube.com/watch?v=lP50yddytzs
http://www.youtube.com/watch?v=iaDyVGUPm4Y&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=Rz72RAbdC48&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=vCz3B_jpkcg&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=ge_9IHKyn4A&feature=channel
んで一夜明けた画像がコレ。
どーすんだろこのビル。9.11のWTC思い出してもらえば分かるけど鉄は燃焼致します。これだけ燃えれば恐らく設計時の呼び強度は完全に失われているはず。日本だったら壊してまた建て直し、になるけど中国だからなぁ(苦笑)
言っとくけどコレ中国国営放送のビルだからね。純官庁みたいなもんだからね。
(じゃなきゃあんな街中で無許可で100発も花火上げないだろ。。)
しかもある意味当局が面子をかけて建造しているその建物ですらこういとも簡単に燃え落ちてしまうということは、つまり恐ろしい結論を述べると、
中国のビルは燃える(笑)!
つーことか!?
(((;゜Д゜)))ガクブル…
ワシは以前、日本で耐震偽造が問題になった時、中国人の友達に、
「なぁに、中国には日本の100倍アネハがいると思うよ♪」
と言われたことがあるが、問題なのは耐震だけじゃなかったのね。。
あ~ぁ、既に完成した新社屋に務めなきゃなんない人たち可哀そうだなぁ(´Д`)
だって一連のCCTVビル群なので恐らく今回燃え落ちたビルと全く同じ建材&工法を用いた構造物ってことだからなぁ。
だいたい中国北部は慢性的に水不足でしかも今年は50年に一度の大干ばつだっつーのに火遊びで貴重な水を浪費している場合じゃないだろ!!
五輪前、北京に水を集めるべく灌漑用水を取り上げられ、耕作が出来ない農民たちをNHKの『激流中国』で見たが、ジャンジャン放水して消火活動をしている映像を見てあの農民たちのことを思い出し、なんだか泣けてきた。・゚・(ノД`)・゚・。