早川琢也のブログ "Road to The Sport Psychologist " -7ページ目

早川琢也のブログ "Road to The Sport Psychologist "

スポーツ心理学の事、留学の事、スポーツの事について、アメリカより発信していきます。

手続きを全て終えてアメリカに渡ってから、まず最初の大きな関門だったのは住む場所探しでした。


これに関しても方法はいくつかあります。
まずは、自分で見つけることです。
アパートの契約は、日本と大きな差はありません。説明が英語になることが敢えて挙げる違いです。私がアパートを契約したときは、大学院の指導教官の奥様(ハーフアメリカン)に手伝ってもらい何とか契約する事が出来ました。敷金、部屋代、契約費等を用意してその支払いをします。
初めて渡米する場合は、トラベラーズチェックを用意しておくといいでしょう。基本的に、アメリカのアパート代の支払いはアメリカの銀行口座からのチェックで支払いをします。現金での支払いは基本的に出来ません。スーパー等で購入出来るマネーオーダーでは支払い可能ですので、現金でマネーオーダーを買うのも一つの方法です。銀行口座を開くためには住所が必要なので、最初の支払いはトラベラーズチェックかマネーオーダーになります。(この支払いの時に、私は手持ちの現金が足りなくて慌てて引き下ろしをしててんやわんやでした。)


ちなみに、多くの語学学校ではアパート斡旋サービスがあるようです。フロリダ大の語学学校では、ガイダンス期間中にアパートを紹介されてそこで先生の助けを借りながら契約する事が出来ます。もし、そのシステムがあるなら活用するのもいい方法だと思います。その間はホテル暮らしか知り合いの部屋での生活になりますので、知り合いがいない場合はホテル代等も考慮しておく必要があります。


部屋の形式はひとりで借りる、ルームシェア、ホームステイ等があります。ひとりで借りる場合は当然高くつきます。ルームシェアは安くつきますが、ルームメイトと上手くやることがポイントになります。アパートによっては、ルームメイトマッチングをしてくれて、同じ趣味、学部、生活スタイル等を考慮して部屋を決めてくれるアパートもあります。私のアパートもマッチングがあったお陰で、ルームメイトには恵まれました。
ホームステイはホストファミリーとの相性、契約等が絡んできますので、ある程度話せるようになってから選択肢に加えるといいと思います。全く話せないと、細かいトラブルが重なってせっかくのホームステイが台無しにもなりかねませんので、個人的にはある程度住み慣れてからホームステイ先を探す方が、ホームステイのアドバンテージを活かせると思います。


アパートによっては、格安で見つかる場所もあります。その場合は、家具付きかどうかをチェックしましょう。(furnishing or furniture)安い理由が家具の無い場合がありあます。アメリカのアパートでは、家具付きのアパートもたくさんあるのでアメリカに移り初めの頃は家具付きのアパートを選ぶといいと思います。大概は、ベッド、勉強机、タンス等がついています。
水道、光熱費、ネット代もチェックが必要です。部屋代に含まれている場合もあればそうでない場合もあります。






次にやる事は、銀行の口座開設です。
口座の開設には50ドルとパスポートが必要になります。私の時は、ドキドキしながら頑張ってひとりで開設しました。大まかな手続きは注意深く聞きながら理解するよう努めて、分からないときは聞き返しながら何とか理解するようにしました。
契約終了後にキャッシュカード(デビットカード)を発行してもらうのですが、これが以外と時間がかかります。私のときは1ヶ月くらいした忘れた頃に届きました。。。



この2つがアメリカに移ってからの大きな関門でした。気づいた限りの事を書いてみました。参考にしてみて下さい。また不明な点、気になる点がありましたら、コメントしてもらえればお答えします。
行きたい大学や語学学校が定まったら、具体的な手続きに進みます。


ここで、大きく個人で準備をする場合と、留学エージェントにお願いする場合に分かれます。留学エージェントに委託する場合は、お金を払って手続きするだけなのでお金さえ気にしなければ、凄く楽なのは間違いないです。
しかし、やる事を一つずつやっていけば個人でも充分準備を進めることは出来ます。お金も節約できますし、何よりも自分で手続きを進める事で留学に対する責任感も湧いてきます。必要な事を自分で調べて自分で行動をしていく事は、留学するにあたって大切なプロセスだったと今振り返っても思えるので、個人的には自分で準備する事をお勧めします。


まずは、学校への手続きです。
語学学校への出願ですが、実際に書類を送るまでにやる事が結構あります。
①銀行の残高証明の取得。これは銀行に行って(もしくは電話で)依頼する事で、大体1週間くらいで手元に送ってもらえます。

②成績証明書の発行。最終学歴(もしくはそれ以上)の成績証明書を用意します。何枚か必要になる事があるので、多めに用意しておくと後で手間がかからずに済みます。

③健康診断。行く国や州によって受けるべき検査が多少異なりますので、何が必要かは学校の出願書類の記載に従って下さい。私は、地元のクリニックでやってもらえたので、大きな大学病院や市民病院等に行く必要は無いと思います。地元のクリニックに相談して、そこで受け付けられなかったら他をあたる、という順番がいいでしょう。

④出願書への記入。必要事項を記入していきます。



大学院の場合は、これらに加えて更にやる事が増えます。
①オンラインでのアプリケーション。大学のウェブサイトからアカウントを作って、自分のオンラインアプリケーションを作成していきます。作成途中で保存も出来るので、大学を決めたらすぐにアカウントを作って作成を始める事をお勧めします。

②推薦書の依頼。最近はオンラインで推薦書を書いてもらうケースが非常に多いみたいです。テネシー大学へ出願した時には、オンラインアプリケーションの中に推薦者の名前とメールアドレスを記載する項目がありました。その後、メールアドレスを通して推薦者の元に推薦書作成依頼のメールが届くという仕組みです。(私はこれを知らずに印刷した書類にわざわざ記入してもらいました。ある意味二度手間になってしまい、ばつの悪い思いをしました。)

③エッセイの作成。基本的にフォームはありませんが、多くの場合は大学院へ入りたい理由、どんな経験をしてきたか、将来大学院を卒業してやりたい事、は盛り込まれているようです。分野によっても多少色合いが違う様子なので、詳しくはインターネットで調べてみて下さい。結構な回数書き直す事になりますので、ここでは時間を費やすつもりでいた方がいいです。私は結果的に7回は手直ししました。周りに聞いても7-10回は書き直しています。

④レジュメ(履歴書)の作成。これも特にフォームはありません。インターネット上にあるサンプルを参考にして進めるのがいいでしょう。ここでは、学業の優秀さ、学会の参加、ボランティア活動等の自分の経験を書いていきます。

⑤サンプルライティング(論文)。PhDの場合、自分がMAの時に書いた論文を英訳して提出する事が求められます。しかし、全文英訳する必要は無く5-10ページ程で要約したものを提出するよう言われる事が多いようです。英訳する際に、専門家にお願いするのもひとつです。自分で訳すと、直訳して英語の文章としてはおかしな文章が出来上がってしまう事が多いので注意が必要です。英訳するのであれば、意訳する事を心がけるといいでしょう。ここも、時間をかけて完成させるつもりでいるといいと思います。


これらが多くの場合共通して必要な事になります。こうして見ると結構な労力になるのは間違いありませんが、ひとつずつこなしていけば必ず出来ます。出願する時期から逆算して余裕を持って準備を進めれば必ず出来ます。



これらの作業を完了させて書類を送って無事受理されると、I-20という書類が送られてきます。この書類は、インターナショナルの学生が海外で勉強する証明書のようなもので、大変重要なものです。この書類の期限が切れると、その国には滞在出来なくなってしまう程の物です。しかし、基本的には語学学校で管理されているので、何かあれば事前にお知らせが来ますので、そこまでヤキモキする必要はありません。しかし、頭の中にとどめておく必要はあるでしょう。


このI-20が届いたら、大使館に行って面接を受けてビザを発行してもらいます。時期によっては込み合って発行が遅くなる事もあるので、念のために面接を受けて1ヶ月くらいは用意しておくと安心です。(私の時は数日で届きましたが。。。)ちなみにアメリカ大使館の場合、面接官は外国人(恐らくアメリカ人でしょう)なのですが、質問は流暢な日本でされたものでかなり面食らった記憶があります。


ここまできて、ようやく手続き関係一区切りつきます。


注意して頂きたいのは、これはアメリカに留学した私の場合(2010年の時でした)ですので、これらの情報はあくまで参考程度にとどめておいて、実際にご自身で調べる事は必ずして下さい。細かい必要事項や手順はその時によって変わる事が十分考えられますので、手違い等を起こさないためにも、必ず詳細は確認はして下さい。


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こうして振り返ると、日本でやった準備は語学学校だけとは言え結構膨大な量のやる事をこなしたと、我ながら自分に感心してしまいました。しかし、ひとつひとつのプロセスを踏む事で、自分が留学に近づいている事を実感出来たので、アメリカに渡る覚悟のようなものも出来たと感じています。やはり、自分がやりたい事ですので自分の手でやる事は一番大事な事だと思います。
ある程度方針が決まったら、具体的な学校選びに移ります。


語学学校を選ぶ場合は、語学学校での勉強後の展開によって選び方が変わってきます。
単純に語学学校で英語を学ぶだけなら、語学学校のプログラムの質や学校のある環境等を考慮するといいと思います。大学によって多少プログラムが異なります。当然、授業料も異なります。経済状況や望む生活環境を基準に選ぶと適した学校を選べると思います。



大学院以上を狙う場合は、行きたい大学院に直結している語学学校を選ぶとその後の展開が進めやすくなる事が多いみたいです。教授ともコンタクトを取りやすいですし、語学学校のオフィスも詳しい手順や必要な事を的確にアドバイスしてくれる事も期待出来ます。私のいたフロリダ大学(University of Florida)では、UFに行く学生に対してはこまめにケアしていた印象があります。



語学学校の情報は、基本的にはウェブサイトに掲載されているので、気になった所から中心に調べていくといいでしょう。より詳しく知りたければ、メールを送る事をお勧めします。この作業は地道に情報を集めていくことが一番の方法ですので、根気よくホームページを読んだり留学情報誌を読んだりすることに尽きると思います。



大学の情報に関しては、インターネットで情報を集めることがメインになると思います。恐らく、この学校の情報集めが一番時間がかかって根気のいる作業だと思います。
その際、その大学に通った事のある方の連絡先(ブログやメールアドレス)を見つけてコンタクトが取れればベストです。その他にも、大学情報誌(日本語と英語両方)から情報を得る事も重要です。



スポーツ心理学の場合、Fitness Information Technology という出版社から『Directory of Graduate Programs in Applied Sport Psychology』という大学情報誌が出版されています。こういった本を活用する事で、的確に情報が得られます。


実際に学校が定まったら、いよいよ出願の手続きです。



留学に対する気持ちが固まった後、いよいよ本格的に渡米に向けての準備をスタートさせました。


まずは、具体的な進路を定めることから始めました。
日本で既にMAは取得済みでしたので、私の狙いとしてはPhDで勉強する事になります。当然、日本でTOEFLとGRE(分野によっては違うテストを受けます)をクリアして入学時期にアメリカに渡ってPhDをスタートさせる流れが、一番理想的ではありました。


しかし、自分の英語力を考えるといきなりPhDをスタートさせる事は抵抗がありました。十分な英語力がない状態で授業を受けても、まともに勉強する事が難しいのではないだろうか?この懸念は大きい物でした。


そこで次に浮上したプランは、語学学校(アメリカ)に入って英語の勉強をしてからPhDをスタートさせるプランでした。実際に語学学校で勉強して感じたことは、現地で学ぶ英語と日本で学ぶ英語には違いがあるという事でした。特に、エッセイの書き方やアメリカでの文章の構成等は、日本ではあまり学ばなかった事なので勉強できて良かったと感じています。
一方で、文法に関しては日本でも充分勉強出来るとも感じました(しかし、当の本人は細かい文法に苦戦中。。。)。日本とアメリカの語学学校で学ぶ事に大差は感じられませんでした。


加えて、授業後の語学学校や大学の学生、ルームメイトとの交流が一番身に付く英語の勉強になったと強く感じています。積極的に会話に参加する事で学んだ英語を試す機会も増えて、一番いい英語の練習になりました。
一方で、TOEFLやGREの勉強はまた別物であるとも感じました。これらはあくまでテストなので、日常とは違った英語力が求められます。ただ単に英語が伸びれば目標点数に届くというものではないのです。
個人的な意見ですが、GRE等のテストは基本的にリスニングやスピーキングがないので、点数を取るだけなら日本で詰め込み勉強をすることで点数を取る事は可能だと思います。逆にTOEFLはリスニングとスピーキングがある分、時間をかけて耳を鍛える必要が出てきます。既に留学を決めているのであれば、これらのテストは日本で取れると後の渡米が楽になるのは間違いないです。点数取得後に渡米して語学学校で生きた英語を学べれば、有意義に時間を使う事が出来ると思います。


プランニングの話に戻ります。これら以外にも、私にはアメリカの大学でMAの勉強をする事も選択肢の一つでした。実際に授業を受けながら英語も授業を通して学んでいければ、効率はかなりいいです。TOEFLの敷居も低いので、MAに必要な目標点数はすぐに取れると思います。金銭面に問題が出るので、充分考慮が必要です。



このステップで総じて言えるのは、自分の目指す所と自分の語学力を見極めて的確に把握することが大変重要であるという事です。それによって、英語に費やす時間や日本での準備期間を明確にする事が出来ます。個人的には、英語の準備期間は自分で思っているよりも少し長めに用意しておくことをお勧めします。準備期間は、アルバイトや仕事をしながら予算を蓄える方も多いでしょう。そうなると、英語に費やせる時間はかなり限られます。継続して勉強する事も難しいでしょう(私も実際働きながら英語は勉強しましたが、思ったよりも時間の確保は困難でした)。
こういった要素を踏まえてプランニングすると、いい方向に進むと思います。




これらの可能性を考慮して、語学学校に行くのか、MAを目指すのか、TOEFLやGREはどのタイミングで取るといいか等をプランニングします。ある程度のアウトラインが出来上がったら、次は具体的な学校選びをしていきます。


(5月19日 ご指摘を受けて、スポーツ心理学の歴史に関する記述を一部訂正しました。)





今回は、スポーツ心理学を海外で学びたいと思ったきっかけについてです。留学を決めたきっかけの別の側面に関する事でしたので、あえて【留学】という括りにしました。



まずは、スポーツ心理学の背景について簡単に説明していきます。


スポーツ心理学は、まだ歴史の浅い学問です。その研究は1920年頃より始まったとされています。これは、日本のみならず海外でもこの頃から研究が始められたそうです。(この点は明確に確認出来次第、より詳しく書いていきます。)

メンタルトレーニングに関する書籍によると、1950年代に旧ソビエト(現ロシア)の宇宙飛行士に対して行われた心理面のトレーニングがメンタルトレーニングの発端だと言われています。
その後スポーツに応用されはじめて、オリンピック等の大きな舞台で実力を発揮出来る目的で応用されはじめたと記述されています。
日本では、1985年から本格的に研究とスポーツ現場への導入が始まったそうです。
(今すぐ使えるメンタルトレーニング コーチ用 著者:高妻容一 より引用)



スポーツ心理学の歴史を見ていくと、海外諸国では盛んに応用され発展を遂げています。また、プロチームやオリンピックチーム等にスポーツ心理学者がサポートをする事例も報告されています。
日本では近年になってスポーツ心理学の用語をメディア等でもよく聞かれるようになりました。
「ゾーン」や「(パフォーマンス)ルーティーン」はその最たる例です。少しずつではありますが、スポーツ心理学が浸透しつつある様子が伺えます。



日本でもスポーツ心理学が発展しつつある状況ですので、このまま日本に残ってスポーツ心理学を勉強する事は、一つの選択肢としてありました。しかし、海外と日本のスポーツ文化や環境は異なる部分が多く、そのため日本では得られない発想や考え方があることを考えると、一度は海外に出て学ぶ事は今後スポーツ心理学を仕事にしていく上では欠かせないと感じました。



アメリカを留学の地に選んだのは、スポーツの位置づけが世間的にもある程度確立されている点、語学の点、これまで得られた情報量といった事柄を基に選びました。選択肢としてはスペインやドイツもありました。両国はスポーツも大変盛んですし、アメリカの学会に参加した際にもヨーロッパ諸国の情報を聞いた時にその様子が伺えました。
最終的に決め手になったのは、やはり語学でした。英語が使える事で得られる情報量、活用出来る幅を考えた時に、やはり英語をまずは身につけることが先決であろうと思ったからでした。また、当時はアメリカのスポーツ環境に興味があった事も理由のひとつです。



もうひとつの大きな理由は、海外でスポーツ心理学者として働く可能性を見いだした事でした。アメリカでは、スポーツ心理学者が仕事をするポジションが日本と比べて多い事が主な理由でした。また今後日本人アスリートが海を渡るケースが増える事が予想される事も理由のひとつです。



もちろん、英語が第一言語ではない私にとっては、アメリカでスポーツ心理学者として仕事を獲得することが険しき道である事は百も承知です。
ですが、可能性があるなら挑戦したい。
クリアすべき課題があるなら、どうやってクリア出来るかを考えてトライしたい。
出来るかもしれない事を、理由をつけて諦めるのは、何だかやりきれない。



こういった気持ちに後押しをもらい、私は今アメリカで挑戦しています。



留学の先に仕事の可能性を見いだした事が、留学に踏み切ったもう一つの理由でした。