トレチノインってどんなもの?

使ったことある人は知ってるでしょうが

知らない人は...「???」ってものでしょう


実際にお渡ししているものは

こんなものです。





左の黄色い塗り薬が「0.2%トレチノイン」

右の白いのは「5%ハイドロキノン」

です。

もう少しお金をかけるクリニックなどでは

チューブ入りのものであったり

ハイドロキノン(HQ)は既製品であったり


http://www.sunsorit.co.jp/Shop/19_hydro.html

http://www.jmec.co.jp/cosme/medc01.html #

などをご参考に...

するわけですが

私は勤務医なので

薬剤部にお願いをして

上記の形態のものをなんとか作っていただいているわけです。


既製品と違って

保存料を使っていないので、

使用期限が1-3ヶ月と短いのと

ハイドロキノンなんかは

若干粒子感があります。


効果はばっちりですけどねー


いよいよ画像付きで少し解説してみたいと思います。

トレチノインって

いろいろなところ(皮膚科や美容外科)で使われるようになってきてます。

でも、もう一つどうなるかはっきりしない

あるいは、すごく簡単なんじゃないか

なんて思っている人(これは患者側も医療者側もどちらにも)

多いんじゃあないでしょうか...


確かに、大変効果がありますが、

あんまり簡単に始めると、

「えっ!」って言うことに出くわすので

トラブルの元になります。


そこで

実際にどんな経過をたどるのか

お教えします。


百聞は一見にしかず


写真をご覧ください。


まず、使用前です。





次に使用開始から2週間

かなりの炎症が起こってます

傷ではないのですが、ファンデーションかなり使わないと


隠せなくなるくらい赤いです。

そしてかなりかゆみもあります。

「大丈夫かなあ」と心配になりながら毎日塗ります。

はじめの2週間は不安と努力の毎日です。


このころに1回目の診察に来ていただき、

「これくらいなら大丈夫ですよ、そのまま塗り続けてください」

または

「ちょっと反応が強そうなので、1回のつける量を少なくしたり、

1日2回を1日1回にしたりしましょうか」

または

「ちょっと反応が弱そうなので、つける量を多くしてみましょう」

などとアドバイスします。






使用開始から2ヶ月の状態

そろそろしみも薄くなってきました。

このころになれば、かゆみもほとんどなく

自分で少し塗る量や部位を調節できるようになります

(ホクロは消えません)

そろそろ塗るのをやめます。



5ヶ月後の状態

赤みも消え、しみも薄くなりました。

どうでしたでしょう?

トレチノインのよいのは

中盤から以降

自分で少し調節ができる

こんなところにあるように思います。

また、紹介していく予定です

やけどをすると

その後、茶色にしみのようになったりします。


はじめはちょっとピンク色だったやけど痕が

だんだんまだらな茶色になって

心配になります。


これらは

多くの場合は6ヶ月から1年くらいかけて

徐々に色が落ち着いて

あまり目立たなくなってきます。


って言われていますが...

実際には、

しみあとのような茶色になって

いつまでたっても取れない!

なんてこともあります。


その場合はどうするか


ここで

しみ治療の応用が勧められます。

(...なんて、大それたものではないですが...)


やけどの傷がとりあえず治った段階から

(血液や黄色い液などがなくなってから)

まず

赤みがでているだけのピンク色の時期は

ハイドロキノンを使用し始めます。


それで、2-3ヶ月たってピンク色は少し引いたけど

少し茶色の色がついてきたなあ

目立ってきたなあと思ったら、

トレチノインを1ヶ月くらい少し使ってみます

すると

またピンク色に少しもどりますけど

しみの色を一緒にそとに押し出してくれます。


そして

1ヶ月くらいして

茶色は少なくなったかなあというころに

ハイドロキノンだけに戻して、

その後6ヶ月程度、ハイドロキノンだけ使用すると

結構、色が取れてきます。


保険診療では限界がありますが、

お金をかければ、

やけどのあとも、よりきれいに治る時代がきたって感じです。


(もちろん、美容外科にいけば傷跡やしみあとが

すべてなくなってしまうわけではありませんがね...)