人の成長段階の象徴
こんにちは!タロット起業•副業やタロットを通じての、お悩み解消に役立ててもらえる情報を発信している隼人です^_^
今回も、まずは、タロットそのものの知識は必要なので共有したい内容になります。
コートカードとは?
タロットカードには「コートカード」と呼ばれる「人物カード」があります。
4属性の4枚ずつ、計16枚の カードになります。
「コートカード」とは、トランプで言えばジャック、クイーン、キングに当たるもので、タロットカードでは「ペイジ•ナイト•クイーン•キング」の4種類があります。
「コートカード」は人物像を表すカードです。
人物の性質とか、その人が感じている自分や、他者に対して感じている関連を見るカードになります。
あくまで、その人、本人の中にある自分像、他者像です。
四大元素の象徴スート
そして「コートカード」に限らずですが、タロットカードには「四大元素」の象徴に基づいた「スート」と呼ばれるものがあります。
トランプで言えばハート、ダイヤ、スペード、クラブに当たるものです。
タロットカードでの「スート」は…
ワンド(火)•(直感)
「ソード(風/空気)•(思考)
「カップ(水)•(感情)
「ペンタクル(土)•(感覚)
そのカードの「4大エレメント•4元素」が何に当たるか、エレメントの、それぞれの性質が基本テーマになります。
スートが表す元素の状態
各「スート」は物事の状態も表しています。
「ワンド•火のエレメント」は「エネルギー•流出」
「ソード•風/空気のエレメント」は「霊性•創造」
「カップ•水のエレメント」は「変容•形成」
「ペンタクル•土のエレメント」は「物質化•精神性」
これについてはウエイト版タロットの、原理の元となるゴールデンドーンの考えでは「火→水→風/空気→土」の順番になっています。
この順番、エレメントの捉え方など、様々な考え方があり、全てにそうですが、自分で納得出来る考えを採用すればいいと思います。
「ペンタクル•土のエレメント」については、ウエイトは単なる「物質化」、金貨のお金のイメージだけでなく、そこに「第五元素」である「精神性」を反映させ、「ペンタクル」に「五芒星」が刻まれています。
ウエイト版タロットカードは78枚全てに四大元素が割り当てられていて、宇宙の神秘や森羅万象、法則を象徴する大アルカナについても同じです。
「運命の車輪のカード」では四大元素として未完成、勉強中の四書記として、「世界のカード」では完成された状態として図像に表されています。
男性原理と女性原理
もう一つは「男性性/能動的」「女性性/受動的」の、ニ区分です。
「男性性/能動的」🟰「ナイト•キング」
「女性性/受動的」🟰「ペイジ•クイーン」
人の成長段階の象徴
そして「コートカード」は「人の成長段階を表すカード」でもあります。
「ペイジは未経験」
「ナイトは成長段階」
「クイーンは熟成段階」
「キングは実践段階」
四大元素のルーツ
この「火•風/空気•水•土」の、4つの属性を象徴として考えるようになったルーツは、古代ギリシャまで遡ります。
紀元前490年〜430年、古代ギリシャの「エンペドクレス」という自然哲学者が、この世界は「火」「空気」「水」「土」の、四つの要素が混ざり合う事により、それぞれの物質になっていると提唱しました。
これが「四大元素」の始まりです。
ミクロの世界とマクロの世界
「エンペドクレス」は「四大元素」を、さらに微細に分割できるという考えを持っていたと言われており、ミクロの世界を既に想定していました。
しかし「エンペドクレス」は社会思想家でもあり「ポリス」の町の政治を考え「四大元素」に留めて提唱したと言われています。
これは、現代でもそうですが、ミクロの世界を解明すればするほど、マクロの目に見える世界との根本的な原理の違いが浮き彫りになるためで、混乱を起こすと考えたようです。…紀元前ですよ!凄いですね(・_・;
この「エンペドクレス」は、強風がアクラガスの町を強風が襲った時に、ロバの皮を、あちこちに張り巡らせて、強風をおさめて「風を封じる人」と呼ばれたり、セリヌスの町の川が汚染された時には私財を投げ打ち、別の川と合流させて汚染を中和させるなど、自由精神と正義の人だったと言われています。
「四大元素」は「アリストテレス」(紀元前384年〜322年)により、「熱•冷•湿•乾」の要素を加えたものであると提唱され、この説が普及して行きます。
魔術系タロットのルーツ
この「四大元素」は、それ以前からある「占星術」と結び付きました。そして、後にフリーメーソン会員でもある「アントワーヌ•クール•ド•ジュプラン」が、タロットの古代エジプト説を唱えて、「太古の世界」を出版します。
「エッティラ」という最初の商業占い師とされる人物が、このジュプランの考えを信奉し、1783年から1785年にかけて「四大元素」も象徴的にタロットと結び付けました。
そして、1854年になり「エリファス•レヴィ」が「高等魔術の教義と儀式」を出版し、タロットとユダヤ神秘主義のカバラの関係を体系化しました。
その中で大アルカナ22枚とヘブライ文字の対応関係を主張して、ウエイト版タロットなどの魔術系タロットの基礎となります。
ウエイト版タロットの誕生
ウエイト/スミス•タロットまでには、まだ経緯があるわけですが、今回は省略して、1909年に「四大元素」、「占星術との対応」、大アルカナだけではなく小アルカナもカバラの「生命の木」に対応させた、ウエイト版タロットが誕生しました。
以上、概略、「四大元素」がタロットカードに当てはめられて、その観点からも人物や、その人から見た事象を見て行くようになった歴史です。
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