2022.7.4.
岡山市内に在る有名なお寺さん 春には、河津桜の名所で人気です
妙林寺は大乗山を山号とし、通称は三門(ミカド)の妙林寺と呼ばれています。当初は鳥取にありましたが、備前池田光仲公と因幡池田光政公とのお国替えの時に、慈雲院日意上人が光政公に従い、約380年前の寛永9年(1633)旧山崎町に寺院を創立したのがその始まりです。
その後、約330年前の貞享3年(1686)2月第6世一往院日周上人の代に現在の地に移転し、約280年前の元文元年(1736)に現在の本堂・祖師堂・番神堂・鐘楼堂・仁王門・山門・庫裡などを建立して現在に至っています。
昭和56年の宗祖七百遠忌を奉讃して本堂の大修理をはじめ、諸堂大修理(昭和大修理と称す)を行いました。
その後、平成8年に大客殿を建立し、同16年には本堂内陣の大改修を行って広く明るい御宝前となり、さらに平成26年(2014年)には仁王門の大改修を行い、夜間はライトアップされるようになりました。
多くの堂屋が立ち並び、多大なる檀信徒に支えられている中四国最大級の大寺院です。
山門。
唐破風の切妻造りで、扉は1枚ケヤキで出来てて、天井には彫刻が施された非常に珍しい様式
山門の彫刻
仁王門。
門の上に掲げてある「大乗山」の額は藩主池田治政公(光政四世の孫)の書があります。
祖師堂の前の木が可愛い
祖師堂。
妙林寺第10世の浄眼院日慈上人の代(280年前)に建立されました。「祖師」とは日蓮宗の宗祖「日蓮聖人」のことです。正面の祖師像は篤信者である草野勘七師が堀の内妙法寺(東京都杉並区、日蓮宗で一番有名な厄除け寺院)より拝戴した「やくよけ日蓮聖人のご尊像」です。
堂内の天井絵
本堂。
建坪は110坪あり、約300坪の大屋根を有する県下随一の建築
第6世一往院日周上人の代に現在の柳川交差点から移転しました。池田公の命により禅宗の「石井寺」を日蓮宗の「妙林寺」として使用する事となりました。
「妙林寺」の大きな額は、紀伊国屋文左ェ門の書師であった江戸時代の有名な書家佐々木文山の書です。
本堂内陣の天井には、雲龍・水龍の天井画がありますが見えないのでHPから。