- 今後受験を検討される方々に向けて、何らかの参考になればと考え、短答式受験までの勉強時間を公表します。
■補足情報
・勉強開始は2018年12月でした。短答式初受験は2019年12月8日でした。そこまでの1年間の勉強時間記録です。
・短答式自己採点結果は63.7%~65.3%/100%であり、予備校公表の合格ボーダーラインを上回りました。
・簿記論、財務諸表論の科目合格を保有しているので短答式の財務会計論を免除しました。
・日商簿記1級の資格を保有している状態からの勉強開始です。
・学習スタイルは独学です。(予備校は模試1回のみ活用)
・社会人フルタイム勤務です。残業時間は毎月60時間~90時間程度です。
・既婚です。子供が1人います。
■勉強時間
合計で917時間でした。平均で2.5時間/日の勉強時間となります。
実際には20時間/週を目標に勉強しました。(平日2時間×5日+休日5時間×2日=20時間)
勉強時間の内訳は以下の通り。
企業法 328時間
管理会計論 236時間
監査論 323時間
そのほか(模試など) 30時間
■短答式試験受験までに使用したテキスト
要望があれば記入します
***要望があったため2020年2月11日 追記***
<企業法>
- ①国家試験受験のためのよくわかる会社法()
- ②公認会計士試験 短答式 企業法<2019年版> (理論科目 集中トレーニング)
- ③ベーシック問題集、アドバンス問題集(TAC)
①を2回読んで、②を何度もまわします。
②で明らかになった暗記ポイントについて、暗記ペンで①を塗りつぶします。
ほぼ①と②の繰り返しです。②がおおむねできるようになると、③で補強します。
①と②が完璧に出来ていると、③のベーシックは80%以上は正解できるかと思います。
<管理会計論>
計算
- ④スッキリわかる日商簿記1級 工業簿記・原価計算(例題は使用するが、巻末についている問題は一切使用しない)
- ⑤ベーシック問題集(TAC)
- ⑥大原の公認会計士受験シリーズ 短答式対策 管理会計論
計算については、④を読みます。次に⑤を行います。④⑤を何度か繰り返します。
最後に⑥を行います。
以降、④⑤⑥の繰り返しです。
理論
- ⑦LEC一問一答問題集(予備校サイトで買えます)
- ⑧原価計算基準原文(「プロ簿記」という解説サイトを見ながら理解し、重要と考える部分を塗りつぶして覚える)
- ⑨スタンダードテキスト管理会計論(後半の管理会計部分のみ。)
理論については
⑧を読みます。ざっくり覚えます。
次に⑨をざっと読みます。最初から読みこまないことが重要です。(どこが重要か分からないため)
次に⑦をします。⑦によって、自身に不足している知識や暗記レベルがわかります。
⑧と⑨を塗りつぶします(暗記ペンで)
以降、⑧に戻りループです。
<監査論>
- ⑩スタンダードテキスト監査論
- ⑪公認会計士試験 短答式 監査論<2019年版> (理論科目 集中トレーニング)
- ⑫ベーシック問題集、アドバンス問題集(TAC)
⑩を2回読んで、⑪を何度もまわします。
⑪で明らかになった暗記ポイントについて、暗記ペンで⑩を塗りつぶします。
また⑪についてもまとめシートがあるので、暗記ペンで塗りつぶします。
特に⑩でカバーできていない部分(監査契約の部分など)を重点的に⑪で補います。
ほぼ⑩と⑪の繰り返しです。⑪がおおむねできるようになると、⑫で補強します。
⑩と⑪が完璧に出来ていると、⑫のベーシックは80%以上は正解できるかと思います。
■月別の勉強時間データ
6月は1ヶ月で32時間しか勉強出来ませんでした。非常に苦しかったです。

<科目別>
学習初期は1科目集中型で、科目の全体像を頭に入れます。そして記憶を維持する仕組みを構築します。
(1月、2月は監査論の勉強しかしていない)
2回目以降は、その構築した仕組みに乗っかり、仕組みをブラッシュアップしながら、仕組みを回すだけです。
仕組みを何回も回していると、その回す速度がどんどん上がるので、11月12月は企業・管理・監査の3科目を同時学習が可能になります。

今回の反省ポイントは学習初期の段階で、仕組み作りに労力をかけすぎたことです。
自作のまとめシートを作りましたが、作るのに非常に時間を要した上に、結局使いづらくて使いませんでした。
原因は、学習初期の段階でよく考えずに作ってしまったことです。以下の欠点があり使い物になりませんでした。
・情報を削りすぎて逆に覚えられない
・試験で求められる記憶水準と自作シートで求めている記憶水準があっていない(記憶の精度と覚え方・観点)
・理解が伴わないまま無理矢理に串刺しにしているので、全く頭が整理されない
これだけで100時間ほど無駄にしたような気がします。
学習初期は自作シート不要であり、テキストをそのまま塗りつぶすなどで、なるべく早く理解と最低限の暗記を行うべきでした。
その上で、理解と暗記が進んできて、特に重要なポイントや串刺しで覚えるポイント、どうしても覚えられないポイントを見極めてから、
ごく一部分だけ自作シートを作るべきでした。
以上です。