…これからの時代は、相掛かりである。
現在プロ間で流行?しているのは引き飛車からの棒銀だが、
あの銀を適切に運用するなんて私のレベルでは到底無理だ。
だから私は浮き飛車で頑張ってみたい。
平成生まれの私にとっては逆に、
とても新鮮で爽やかな戦法に見えてしまうのである。。
26歩 84歩 25歩 85歩 78金 32金
24歩 同歩 同飛 23歩 26飛 72銀
58玉…(P)
急戦一本で行くなら、いきなり58玉と上がるのがオススメ。
持久戦になると微妙だが…急戦形では大概これが最善形だ。
ここから相手の微細な動きを見極め、
中原流の単騎桂・早繰り銀や尻出棒銀などを使い分ける。
名著「羽生の頭脳」でも本線とされている16歩~38銀は、
遠い未来に13銀と出られる変化が生じて損かもしれない。
※58玉以下 34歩 38銀 64歩 76歩 86歩 同歩 同飛 87歩
82飛 36歩 63銀 37銀 54銀 35歩 同歩 46銀 44角 38金
22銀 34歩と進んだ時に端歩の交換がないため、
13銀と出る手がないのも主張点。(まあ52金で難しいが)
41王 76歩 86歩 同歩 同飛 87歩
82飛 38銀 34歩 36歩 64歩 35歩
同歩 37銀…(P1)
今回調べるのは後手が王様を寄るケース。
41王の長所は持久戦に進んだとき王様を固めやすい点で、
中央が薄いことや金取りが王手で入る点などが短所だ。
…よって37銀型や37桂型からの速攻が本線となる。
その直前に76歩と突けば、後手は必ずや86歩と来るだろう。
(来なければ77角または22角成~88銀で飛先交換を防ぐ)
浮き飛車にすると37桂型が威力を増すので82飛も仕方ない。
先手は相腰掛け銀を目指しても普通に良さそうだが、
(勉強不足でよくわかんないし)早繰り銀で対抗してみよう。。
88角成 同銀 22銀 46銀 33銀 35銀
34歩 24歩 35歩 23歩成…(Q1)
ここまで進めてみると41王の罪状が明らかになった。
(通常形なら32トが王手にならず、25歩~34銀で受かる)
33銀と上がれないとなると後手の未来はあまりにも暗い。
後手は素敵な吹き抜けがあるおかげで85飛とも浮けないし…
63銀~54銀と腰掛けたところで37桂~45桂の筋は残る。
しかし角交換せずに63銀~44角と受けようとしても、
(同角~55銀~34角など)無数の攻め筋が生じてしまう。
41王 76歩 86歩 同歩 同飛 87歩
82飛 38銀 34歩 36歩 83銀 37桂
84銀 35歩 85銀 45桂…(P2)
後手が棒銀に出てきた場合も35歩~37銀は有力だと思うが、
これだけ条件が揃えば今度は37桂型の急戦にシフトしたい。
桂馬さんは棒銀と比べて当社比2倍の速度で進軍できる。
こうなればあとは攻めが切れないようによく読むだけだ…
ちなみに、88角成~64角には77桂~75歩(~65桂)である。
42銀 34歩 86歩 同歩 同銀 83歩
同飛 84歩 82飛 56飛 88角成 同銀
54角 33歩成 同桂 同桂成…(Q2)
…以下は一例として私の実戦例を示す。
最終手からは33同銀なら54飛~53桂があるし、
33同金なら22角と打つ予定だった。
そして、先手側にはもっと冴えた攻め筋もあるに違いない。
次回は後手が他の待ち方を選んだ場合について考える。
※本譜は34歩に44歩でも普通に難しかったと思う。弱い。
42銀に22角成~77桂~66角と打っておくのが普通だろう。
p.s.
次回は遂に来なかった。(相掛かり先手番好きじゃないし…)
84飛型の鏡戦法を本当に撃破できるかすら私には謎だし、
もうちょっと強くなってから再検討すべき作戦なのだろう。
※次回『横歩取り青野流』
Android携帯からの投稿