奈良を歩く2 20260510 「神仏の山吉野・大峯」展を観る | トトブログ 巡礼記

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時空を超えた自分との出会い

奈良を歩く1、からの続きです。




「神仏の山吉野・大峯」展、何重にも良かったです。読み方も「かみほとけのやま」と訓のようです。

 

まず、今回の企画のおかげで、事前調査が行われて、新しい成果が出たこと、特に今回の企画は学術的な成果として大きな収穫があったと言って良いでしょう。私は公式図録を買ったのですが、これは学術的にも後世に残る仕事になっただろうと思います。

 

この企画の霊的な意味はどこにあったのか、ということですが、まず現時点で延べ5万人以上の人がこの企画を見たということにあると私は考えます。そこには、国籍も関係なく、性別も関係ありません。仏様が山を降りて来た、そして、それをサポートして支持した関係者がたくさんいらしたわけです。誠に重い重い決断をよくなされた(これはさすがに私の言葉じゃないですね笑)。

 

今回、数多集められた蔵王権現像の中で、唯一、写真撮影が可能であった一体。躍動感を出すためにあえて正面からではなく、横から撮りました。これが海を渡って帰還したことは、とてもとても意味が大きく、そして、それを世界に拡散することは、日本の根幹がここにあることを知らしめることになったでしょう。

 

解体工事中の金峯山寺山門の仁王様。

 

解体工事中の金峯山寺山門の仁王様

 

場内は撮影禁止なのですが、こちらの仁王像は仏像展の方に陳列されています。係員の方に聞いたら、仏像展では原則、国立博物館が所蔵しているものは撮影可で、それ以外は所有者の許可が下りるかどうかで決まるということでした。この仏像展も同じ展覧会のチケットで観ることが出来ます。

 

私が個人的に印象に残ったのは、如意輪寺の秘仏本尊、如意輪観音と、勝手神社の御神像でした。特に、勝手神社の御神像は、火事のときにこれだけでも持って逃げた方がいたと思うと、感慨もひとしおで、こんなところでまさか対面できるとは想像もしていませんでした。如意輪寺の蔵王権現像は、図録の表紙にもなっているもので、どことなく不動明王も感じさせるような雰囲気でした。ちなみに、不動明王は大日如来が憤怒した姿なので、大日如来が人の姿として顕現した釈迦如来の憤怒の姿である蔵王権現と似ているのも自然なことで、不思議ではないとも言えます。

 

金峯山寺の蔵王権現のVR映像も素晴らしかったです。正直、私は数日前に実物を見て来たので、それにはかなわないだろうと思って、あまり期待していなかったのですが、実物とは違う迫力がありましたね。


大峰山のドローンの映像もすごかったんですが、正直、あそこまで公開してしまうなら、女人禁制を解いても良いのでは、とちょっと思ってしまうところでもあります。以前書きましたが、私自身は大峰山に限定して、女人禁制肯定派なんです。ただ、今回の展示を通じて、これが開かれる可能性も少し感じてしまいました。


さて、最初にも触れた公式図録ですが、絶対にお勧めです。今回はおそらくかなりの数が出ると思うので、古書市場にも出回るかもしれませんが、原則はこの機会にしか買えません。値段は3200円ですが、ボリュームを考えたら、破格です。いつものカレー屋に帰りに寄って、ママさんとその妹さんに見せていたとき、1万円はすると思ってたと驚かれましたが、それも当然だと思います。


図録の内容はまず出展されたものがほぼ収められています。さすがプロの写真家さんだなと思うのは、写真はライティングもかなり完璧に調整するので、ものによっては写真の方がよく柄が見えたりします。また、VRを駆使した金峯山寺の秘仏蔵王権現の写真も収められています。さらに、冒頭で学術的価値、云々を書きましたが、それは解説と目録リストにあります。解説と言っても概説というより、一点ずつの解説です。これがすごいんですね。


結果、写真もテキスト部分もトータルで、本全体のエネルギーがすごいことになっています。被写体の仏像、神像、狛犬、その他の宝物のエネルギーだけでなく、これを送り出すために、関係者の方が込めた情熱もここには入っています。


ただ一点注意しておきたいことがあります。会場は人が多かったせいもありますが、これだけ多くの神様、仏様が集まったため、エネルギーがとんでもないことになっており、御神気に慣れてない、エネルギーに敏感な方は気をつけた方が良いので、休憩しながら回られると良いと思います。ちょっとエネルギー酔いするかもしれません。


いずれにせよ、この特別展、2026年6月7日まで開催されているので、チャンスのある方はぜひ足をお運びください。