オレたちと3・11ーその5 | いつか旅立つ日が来たとしても

いつか旅立つ日が来たとしても

ひとりと一匹と、その日々のこと。

先に避難するよう改めて同居人に伝えると
とうとう彼女の堪忍袋の緒が切れた。
「なにオトコふたりでまったりしてるの!!さっさとこっちに来なさい!」
と部屋に踏み込んできた。
「オトコ同士の心中なんてみっともない!」
とすごい剣幕に、オレたちは言い返す
言葉も無かった。
おまえもさすがに勘念したのか、今度は逃げずに、彼女が差し出すゲージにおとなしく入って行く

さあ、行こう!

そう言われて、オレたちは
彼女の後について、散らかった部屋を出た。


ふたりとも、ひどくバツが悪かった。