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抹茶アイスのブログ

小説を書いています。
拙い文章。
拙い言葉。
ですが、精一杯頭を使って文章を書きます。

どのくらい歩いただろうか。

暗い道をアイに手を引かれてどんどん歩いて行った。

それなのに、何にも見えない。

私は不安になってきた。

私がここに来た時の時間は本当に見れるんだろうか。

というか、ここに来た理由ってあるんだろうか。

私はだんだん落ち込みそうになっていた。

そんなふうに考えているとアイは急に立ち止った。

「アイ?どうしたの?」

「かなが時間と時間の間に来た時の時間に来たよ。」

アイは指をさしながら私に前を見るように言った。

私はその光景を見て驚いた。

光のさす方を見ると、確かに私のいた世界が見えた。

私は思わず駈け寄りそうになった。

駈け寄ってその世界に戻ろうと飛び込もうとした瞬間、不意にアイが手を引っ張った。

「なにすんの!?」

「ごめん。この世界にかなは入れないんだよ。」

アイは申し訳なさそうに私に言った。

「この世界は、かながこの時間と時間の間に来る前の世界。つまり、かなの過去なんだけど。」

アイはこの私の目の前にある世界の説明をした。

「この、過去の世界にはある程度入ることはできる。ただし、僕たちの存在は誰にも見えなくて、かなは僕以外には話すことができない。あくまでもこの過去でできることは、時間と時間との間になんでかながきちゃったのかっていうことを探すことだけなんだ。」

「じゃぁ、私の世界に帰れたわけじゃないの?」

きっと私は、泣きそうになってたのだろう。アイはすごくすまなそうに頷いた。

「さて、どこの時間を見ればいいんだろうなぁ?」

アイは言った。

どこの時間を見れば私がここに来た理由がわかるんだろう?

むしろ、どうやって来たのかがわかるんだ?

私は考えを巡らせた。

「やっぱり、ここに来た直前の時間…とか?」

私は言った。

ここに来た時の記憶があいまいだし、直前に何かしたから、ここに来たのかも知れないし。

やっぱり、ここに来た時の時間を見るのがいいと私は思った。

「ここに来た時の時間かぁ。」

アイは何か考えているように言った。

顔を上げ、頷いた。

「そうだね。それが一番いい考えかも。ここに来た直前だったら、何かここに来るようなことしたのが分かるかも知れないしね。」

アイは、うんうんと頷いて、言った。

「じゃぁ、さっそく、その時間に行ってみよう!」

そういうと私の手をぐいぐい引っ張って進んだ。


「だから、一緒に帰り方を探そうって言ってんじゃん。」

アイは笑いながらいった。

とにかく私は帰り方を探さなきゃ。

「でも、どうやって探すの?ここは真っ暗で、何にも見えないよ。」

私はあたりを見回しながらアイに聞いた。

「ここは…ね。確かに真っ暗だけど。でも、僕はここにいて長いんだよ。ここの暮らし方なら知ってる。」

そういうとアイは私に手を差し出してきた。

「…?なに?」

私はその手を見つめて聞いた。

「かなの時間の動きを見ていって、どうやってここに来たのかを探すんだ。僕一人ではかなの時間を見ることはできない。だから、かなにもついて来てもらわなきゃいけないんだ。」

なるほど。

ここは、時間と時間の間の世界っていっていたから、私の時間を見ることが出来るんだ。

でも。

だから、何で手を差し出すんだろう。

私はよくわからず、首をかしげていると、アイは説明した。

「時間を行き来するから、かなが迷子になっちゃうと困るんだよ。かながいないとかなの時間も見れないしね。だから、僕の手を握って離さないようにしてくれないかな?」

私は戸惑った。

アイは害がなさそうだけど…。

でも、アイは男の子だ。

そう簡単に手は握れない。

「僕、何にもしないよ。ただ、迷子になると本当に探すのが大変になっちゃうんだ。」

アイは困ったように言った。

私のために帰る手がかりを探してくれるって言っているのに。

私はアイの手を握った。

「ごめんね。わたしの帰る手がかりを探してくれるって言ってたのに。」

私は申し訳なく思っていった。

「いいよ。僕は男だし。かなの年齢だと気になるんだろ?」

私よりも年下に見えるのに私より大人っぽい口調で気遣ってくれた。

なんだか変なの。そう思った。