どのくらい歩いただろうか。
暗い道をアイに手を引かれてどんどん歩いて行った。
それなのに、何にも見えない。
私は不安になってきた。
私がここに来た時の時間は本当に見れるんだろうか。
というか、ここに来た理由ってあるんだろうか。
私はだんだん落ち込みそうになっていた。
そんなふうに考えているとアイは急に立ち止った。
「アイ?どうしたの?」
「かなが時間と時間の間に来た時の時間に来たよ。」
アイは指をさしながら私に前を見るように言った。
私はその光景を見て驚いた。
光のさす方を見ると、確かに私のいた世界が見えた。
私は思わず駈け寄りそうになった。
駈け寄ってその世界に戻ろうと飛び込もうとした瞬間、不意にアイが手を引っ張った。
「なにすんの!?」
「ごめん。この世界にかなは入れないんだよ。」
アイは申し訳なさそうに私に言った。
「この世界は、かながこの時間と時間の間に来る前の世界。つまり、かなの過去なんだけど。」
アイはこの私の目の前にある世界の説明をした。
「この、過去の世界にはある程度入ることはできる。ただし、僕たちの存在は誰にも見えなくて、かなは僕以外には話すことができない。あくまでもこの過去でできることは、時間と時間との間になんでかながきちゃったのかっていうことを探すことだけなんだ。」
「じゃぁ、私の世界に帰れたわけじゃないの?」
きっと私は、泣きそうになってたのだろう。アイはすごくすまなそうに頷いた。