文庫が出る度に買ってるシリーズの第三弾が発売されたので購入。美容雑誌での連載をまとめたもの。伊藤さんと私(1970年生れ 今年で51歳)は同世代なので、関心事は似通いがちだ。以下の内容は伊藤さん取り上げたテーマについて私の話をしている。伊藤さんの語っている内容とは異なる。

<シミ>
 肌がきれい、で長年ほめられ続けている私だが(マジで)、シミは出てきた。フト気づくと目元にわりかし大きなシミが。なんでもっと小さなときに気づいてないのか。ショック。今はさほど濃くないが、この調子でどんどん増えたら困る。そんなときにゴルフ場に行ったら「トランシーノ」の試供品が。まんまと術中にハマる。でもゴルフってすごいよ。夏場なんて半日汗だくで日焼け止めなんて気休めにもならなそうだ。以前から無印の基礎化粧を使っているが、去年あたりから「美白」系にチェンジ。ほんとに意味あるのかきわめて怪しいけどさ。そういや美白ってNGワードになったんだっけ? 
 以前はシミなんかできたら取ればいいんだ、と安易に構えて、近所の美容系クリニックもチェック済み。一ミリ四方千円が相場のアレね。ところがゴルフを長年やっている先輩女性によると、レーザーのシミ取りは術後日焼けしないように徹底防御しなければならず、かつそれをやっても同じ場所に同じような形で再発することが多いとのこと。ゴルファーに「紫外線徹底防御」はムリだ。稀にすごい防御をしながらラウンドしている女性がいるが、見た目「だったらゴルフすんな」だ。
「だから私のゴルフ仲間の女性も諦めちゃってる人が多いわよ」
 と長年名門クラブに所属している奥様ゴルファーのお話。
 とりあえず悪あがき的にトランシーノの錠剤(天海祐希がCMやってるアレ)をこれまた去年から飲み始めた。やっぱりお肌は外側からより内側。基礎化粧品をトランシーノでそろえるほど財力ないし。でも錠剤も安くないよな。今のところ効いている(あるシミが消えてきた)とも、効いていない(どんどん濃く増えてきている)ともどっちも明言しがたい。ただまあ、ひとに積極的に現段階で薦めるかといったら、それはないというのが実感だ。
 ちなみに私の担当美容師さんは10歳年下でシミを一度取ったことがあり、以後再発はしていないらしい。私はこの美容室に長年通っていて、ずっと彼女に担当してもらっている。つまり彼女のシミ取り前とシミ取り後に会ってることになっているわけだが、前も後も気づいていない。前出のクリニックを紹介してくれた女性も、
「すごい大きなの取って、とてもきれいになったのに、誰も気づかない」
 私は20歳のころ鼻の横のほくろを皮膚科で取ったことがある。当時の技術では術後しばらく大きな傷が顔に残った。
「その傷どうしたの?」
「ホクロ取ったんです」
「ホクロなんてあったっけ?」
 この会話は何度も繰り返された。しかし今でも私はホクロを取ってよかったと思っている。シミも同じ。自己満足がすべてだ。

<素の自分>
 以前ブログにも記事を掲載したが、うちは車上荒らしにあった。車のリアガラスを豪快に叩き割られ、ゴルフバッグ二つをパクられた。これは生涯における指折りにショックな事件のひとつだ。犯人が捕まったとの話も聞かないので、いまだに犯人に怨念を送っている。ひとを呪わば穴二つといいますが。
 そんなことより。詳細は伏すが、私は事件直後に現場に駆けつけており、防犯カメラの映像を警察とともに確認することになった。するとそこには大慌てで行き来している女の姿が。え? これ誰? もしかして私?
(思ったよりデカい・・・)
 あたしは普段ジムでも「スタイルいいわね~」とご常連(主に70代以上)からちょいちょい言われており(マジで)、それでもスレンダーであるという自覚は当然なかったが(数字見りゃわかる)、普段鏡等で確認する自分の姿より印象として二回りデカい。ジムは壁一面の鏡が数か所にあり、他の人と映る自分の全身をしょっちゅうみているはずなのに。車上荒らしにあった直後のショックとパニックの最中に、追い打ちをかける新たな衝撃が。泣きっ面に蜂とはこのことだ。
 あたしがもしテレビに出ることになったらどう映るんだろう。そんな予定ないけど。むしろバンバン出て、現実を思い知り、それを平常心で受け入れることからスタートすべきなのかもしれない。でもいわせてもらえばさ、やっぱり芸能人とかとは骨格がそもそも違うよね。痩せてるとか太ってるとかって問題じゃなくてさ。昔東京競馬場でほしのあき(例がやや古めですみません)を見たことあるけど、あたしなんかとはほんと、頭蓋骨から骨盤からそもそも骨組みからして違うって感じだったもん。

<猫のアイライン>
 うちの前の猫、アイコンの白猫は美形だった。私が後妻としてくる以前から、このマンションの一階全四戸からエサをもらっていた。隣の奥さんも、
「人間も猫も美人はトクよねえ」
 と言っていた。彼女が美形な理由のひとつとして、クッキリアイラインという要素があった。あたしは彼女の顔を見つめては、
「すごいね~クレオパトラばりの太くて真っ黒な目張りだねえ。美人は違うねえ」
 と繰り返し言っていた。このマンガに同じことが描いてあったので夫に、
「おるんちゃん(白猫)もそうだったでしょ」
 とマンガを見せたところ、
「そうだっけ?」
 夫は当たり前だが私より長く、マンションに越してきてすぐくらいからこの白猫と交流しており、私が猫と過ごすより七年は長く一緒にいた。なのにコレ。美容院に行ったサザエさんに気づかないマスオさんじゃないけど(ってあれはすごい高難度な差異だけど)、「男ってこんなもの」の一端を示す典型的なエピソードだと思う。ただ白猫が美形であるという認識はやはりあったようで、
「おるんちゃん、かわいいって言われて嬉しいかなあ?」
 と私がきくと、
「しょっちゅう言われているので特に」
 と言っていた。おるんちゃんはモニターを通した自分を見ても特にがっかりしないだろうなあ。

 あたしのアイラインわかる? ちなみにこの猫は東照宮の「眠り猫」そっくりだ。江戸時代には既にいる和猫だ。

 この第三巻、面白さでいったら一番イマイチだったかなあ。エピソードの切り口にキレがないというか、言いたいことはわかるし特に否定する気もないが、かといって深く肯定、共感もできない、という印象のものが多かった。ていうか、この三巻目で自分の老眼が進行しているのを実感。マンガの文庫サイズきついわ。
(講談社文庫 580円)

★5月の挫折本★
 スタンダールの「赤と黒」上巻を耐え抜いたが挫折。ナポレオンの失脚から王政復古の大号令など、19世紀のフランス史に関するそれなりの知識がないと楽しめない内容。貴族が色恋沙汰でウダウダしているだけの「危険な関係」は特にそういう知識がなくても読み応えあったけど、同じようにはいかなかった。日本人作家の書いた日本の時代小説を外国人が読んだらこんな感じかなあ、と思った。最近本も映画もマンガもダメだわ、ご縁も熱意も感じない。私がハマれる楽しくてためになる本や映画とご縁が結ばれないかしら。すっかり怠惰だから無理かしら。最近本とかマンガで「料金のモト取った」って感じあまりしないなあ。むしろ途中で挫折して出資者(夫)に申し訳ない気持ちになっている。映画はBSかWOWOWだから追加料金は発生しないけど、それにしてもみてない。AmazonPrimeVideoまであるっつーのに。