慣れってすごい。
一週間前に左下の奥歯から二番目の銀歯が取れた。
まるっと銀歯だったから、ほぼ歯が無い状態。
歯医者に行ったらもう抜歯になるだろうと。
まだいろいろ調べてから治療を進めるとのこと。
早くどうにかしてほしいと思いつつも、
次の予約が再来週しか空いてなかった。
困ったな、食べにくいな、隣の歯に影響ないのかな、
とか思いながら、
食べる事がぎこちなく違和感まみれだった。
でも、いつのか間にか今はもう
その歯がなくても物を食べる術を習得した感じ。
時々はそこに歯がないなんて忘れてしまっていて、
舌がボコっと隙間に入って
「ああ!そうだった!」
と思い出す。
しかし、人間と言うのはこういう時が一番危ない。
二次災害が生まれる可能性が高い時期。
舌を噛んだり、他の歯や歯茎を痛めたり。
歯が無いことを気に病みながら生きるのも辛いけど、
歯が無い事を忘れないように生きるのも、
結構ツライ。
若い頃から歯が弱くて、
人生で歯について悩む時間を総合したら
結構な時間になる。
こんなことなら総入れ歯の方が楽なんじゃないか、
とすら思ってしまう。
早く60才になりたい。
そしたら心置きなく私は総入れ歯にする。
私のこの適応能力さえもってすれば、
入れ歯に慣れる日もそう遠くないに違いない。