豚汁。
実家の母が「持って帰りなさい」と作ってくれた。
私はウホウホな気分。
母の豚汁は美味しいし、
何よりもこの寒い季節にアイツは心身をホッコリ温めてくれる。
「ごはんだよー!」
と息子を呼ぶと、
「これいらん。」
確かに子供には嬉しくないメニューかもな。
それにしたって美味かった。
食べ物を食べてホッと安心感を得るなんて、
どういうシステムなのかと思ってしまうけれど、
食べ物って口とか胃だけじゃなくて
記憶とか手の感触とかそういうものも使ってるのかな。
子供の時の記憶とか気持ちを、
子供の頃から書いておけば、
自分の子供の気持ちがすんごい分かった筈だろうな。
10年前の日記を読んでも、
その時の自分の感覚に驚く事もあるし、
それが30年前なんていったら、そりゃもう別人だろう。
じゃあ今息子に
「お前の気持ちを今のうちに綴っておけ」
と言ったって、
やっぱり夕食に豚汁が出て来て喜ぶような年にならなければ、
「そうだね、書いておくよ」
とはならないだろうし。
ということは、息子も38才になったら私と同じこと思うのかな。
ということは38才の息子に向けて
「自分の気持ちを書いておけばよかったと思っているだろう?」
と綴っていたら、
「まさにそうだよ!母ちゃん!なんで早く言ってくれなかったんだ!」
って怒られるかもしれない。
かと言って今教えてやっても、
まだ豚汁の良さも知らないあいつには伝わらないだろう。
「勉強しておいた方が良いよ」
とか
「歯は大事にしといた方が良いよ」
とか
「そのおもちゃ、将来プレミアつくから壊さない方が良いよ」
とか
「医者とか弁護士になりそうな子と友達になっておいた方が良いよ」
とか教えてやっても、
意味がわからんだろうね。
大人の言う事って、
ちゃんと聞いてた方が良かったなぁ。
って38才頃に思うよって、
息子にとりあえず伝えてみようかな。