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利害が一致? イラン「やられたフリしとけ」・トランプ「俺の手柄にケチをつけるな」

6月21日、米軍はB2ステルス爆撃機に搭載したバンカーバスターにより、
イランの核開発施設を空爆。トランプ大統領は

イランの主要な核濃縮施設は完全に消滅した

と発表しました。
一方、CNNなどは

 


米軍の空爆で主要部分を破壊できなかった

と報じました。
報道は情報機関による初期評価に基づくものらしく、
この爆撃により、イランの核開発の遅れは数か月程度にすぎないとされます。

まず、驚いたのはイラン側の抵抗らしい抵抗もなく、
やすやすと大型爆撃機の飛行をゆるしたことです。
17日前後の段階で、イスラエルが制空権を奪ったという報道がありましたが、
ここまで無力化されているとは。
この一事を以て、イランに戦闘を継続する能力はないと見てよいでしょう。
イランが配備するロシア製の装備が役立たずということでしょうか。

トランプは作戦の成果がさほどでもないという報道に対し、

史上最も成功した軍事攻撃の一つをおとしめる試みだ
 


とメディアを批判しました。
当然、メディア側が謝罪や撤回を行っていません。

 


イランには対米はもちろん、イスラエルとも戦う力はありません。
元々、イスラエルと比べて、軍事力の違いは歴然で、
さらに、イスラエルは核兵器を持っています。

だから、イランも核兵器を持とうとしていたわけで、
もしも、今後も核開発を続けようと考えるのであれば、今は

トランプもああ言っていることだし、やられたフリしとけ

がベストになります。
その間に、核兵器開発を続けることができます。
トランプは、

俺の手柄にケチをつけるな

なので、イランとトランプは
この一件に関して利害が一致していることになります。
イランの場合、現体制を維持するためにも、
核武装が必要だと考えているのです。

日本の報道では、イランの核開発の危険性を無視していますが、
イランが核弾頭を使用できる日は、
そんなに遠いことではないのかもしれません。
その時、世界は何らかの代償を支払うことになるかもしれません。
 

 



杉浦非水「非水百花譜 第二輯 てつぽうゆり」