ひき算の概念 6「専門家」 | 学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

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何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

     ひき算の概念 6 「専門家」

     
〔助教授〕 「 ここは、君と議論する所じゃないんだ。
             お子さんとお母さんに助言を与えるためなんだ。」
            「 お母さんとその子も困っているでしょ。」


私  ( お母さんたちが困っているとするならば、
    〔助教授〕、あなたが目を吊り上げて、私以上に語気を強めているからでしょ。)


〔助教授〕 「 お母さんも専門家である学校の先生に相談しなさい。
       
専門家である学校の先生がいい助言を与えてくれますから。」


私 「 ちょっと待っ ・ ・ ・ 」
  と発言するやいなや
  次のように内言した
   ( アホか バカか 学校の先生に相談しても イマイチ だから、ここに来たのに。)
   ( お母さんの話をちゃんと聞いてないのか。)


こうしてこのシンポジウムは終わりました。
結局
教育系の学生たちは、全く発言せず、討論に参加しなかった。
引き算の計算ができるようになるための具体的な助言は、
二人の助教授からはなかった。

お母さんは、帰り際、二人の助教授におじぎをした後、私に会釈してくれました。


   【 専門 】  限られた一つのことをもっぱら研究・担当などすること。また、その学問や事柄。

   この言葉を専門家が吐くとき、
    その意図は
     
「 素人は専門家にまかせなさい ( 丸投げしなさい ) 。」
                                 
父権主義 ( パターナリズム ) に基づくもの
    あるいは
     「 素人は黙れ。」    相対主義の専門家が素人に対しては絶対主義をとるときのもの

    である場合が多いです。


   【 専門家 】  その学問分野や事柄を専門とし、それに通じている人。

   専門家の中には、状況を把握するとき、素人 ( 当事者 ) の話を十分聞かない人がいます。

    話の中に出てくる単語を、自分が関心ある限りにおいて聞くので、
    時に 重要なことを聞き逃すことがあります。
    単語に反応して文の意味を取り違えたりします。 ( ひどい場合、否定文を肯定文に)
    まして 文脈はなおさらです。

   結果 状況把握をミスして
   問題解決どころか問題解決の邪魔をすることになります。

  
〔助教授〕も、もう少し当事者である素人 ( お母さん ) の話をよく聞き、思いつきでなく
  小学1年生が生まれて初めて引き算を学ぶ状況を想像し考えて適切に発言すべきでした。
  まして専門 ( 算数・数学 ) の内容なのですから。
  さらに、小学1年生の算数指導の経験がなさそうであり、
  かつて小学1年生だった頃の自身の経験も忘れているようですから。

素人たちを相手とする時、
ある分野の専門家から
ついつい 知識もない他の分野の専門家になってしまう
〔助教授〕のような人が結構います。

 ・ 専門が泌尿器科なのに、
  高血圧症患者の降圧剤の種類を利尿剤に変え、
  それまでの降圧効果(収縮期血圧 約140) に必要な量を
  いきなり 3分の1 に減らし,血圧コントロールを邪魔する 〔名誉教授〕。
                          ( 収縮期血圧が 170台 に上昇。)
  ( 結果、リハビリのため入所していた老健施設を退所することになった。)

 ・ リハビリテーション科 ( リハビリテーション医:自称) なのに、
  肛門科のまねごとをして内痔核を3度から4度に悪化させる 〔ドクターM〕。
  ( 痔による疼痛を緩解させないため、効果的にリハビリができず入院期間が長引く。)

 ・ 外科なのに、
  リハビリについて知ったかぶりをして口出しするが、最後は理学療法士に丸投げする
                             〔年寄りは嘘つきだという信念をもつ医師〕。
                             ( 半寝たきり状態から完全寝たきり状態へ。)

 ・ 看護学なのに、
  不眠の訴えもない年寄りに 睡眠導入剤を無理やり経口投与する
                       〔3次救急病院の一部の看護師〕。
   ( 食欲不振 や もうろう状態により、急性期リハビリに支障を来す。)

 ・ 整形外科なのに、
  年寄りは、リハビリしても筋力はつくが 動作を獲得するのは無理 と断言する
                    〔理学療法士の手抜きを指摘すると怒った医師〕。
           ( 完全寝たきり状態に陥らないためのリハビリが不可能となる。)

 ・ 認知症の専門でもないのに、
  ( M M S E の点数が低いなどで ) 年寄りを認知症扱
いしようとする専門家たち
  〔ドクターM〕 〔年寄りは嘘つきだという信念をもつ医師〕 〔3次救急病院の一部の看護師〕
  〔理学療法士の手抜きを指摘すると怒った医師〕 〔手抜きをする理学療法士〕

  〔2次救急病院の一部の看護師〕 など。


  考えもせず思いつきで発言・行動するような専門家が指導的立場にあるとき、
  その指導の下では
   ・ 素人は、能力を身につけることが困難になります。
   ・ 年寄りなら 残る身体能力の維持もできず、寝たきり状態へ。

  そのような人は、
  独断的に関わって原因をつくっておきながら
  自分自身に責任はなく
  「 能力が身につかない、能力を失っていくのは、素人 (生徒・患者) が悪い。」 と結論します、

 思いつきで考えない
 素人一人一人の状態・状況を把握する能力が低い専門家が存在します。

   大学入学時 偏差値の高い医学の専門家の能力が 低いなら、
           偏差値がより低い教育・看護などの専門家の能力は 当然低いのか?

   このような能力の低い専門家を生む原因は、
    ・ その人の育った家庭教育にあるのか?
    ・ 小中高大の教育にあるのか?
    ・ 職場の教育にあるのか?
    ・ その人自身にあるのか?

   その人自身
   言葉を適切に使わず
   素人とのコミュニケーションを大切にしないことが、確かな1つの原因です。


次回  ひき算の概念 7 「初学者」  につづきます。