ひき算の概念 5「素人」 | 学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

     ひき算の概念 5 「素人」

     
〔助教授〕 
「 5 の中に 3 なんてない。5 と 3 はべつべつだよ。」
            「 君は教育系の学生ですか。専門は何ですか。」


私   ( おはじきを使って、足して 5 になるたし算を十分してから と言っているのに。)
     ( 3 + 2 = 5  3 と 2 の和は 5 になるから、5こ の中に 3こ あるのに。)  内言

    「 違います。教育系ではありません。政治学です。」


〔助教授〕 「 君は、専門 の学生でもない 素人でしょ。」


私  「 素人 ・ ・ ・ 。夏休みなどに学童保育の手伝いをして小学生の低学年を見ていると、
    ひき算は、はじめ 差を求める より 残りを求める方が 取り組みやすいように見えます。」
    「 だから、おはじきを使って具体的に ・ ・ 」

私の発言を遮って
〔助教授〕 「 ここは、君と議論する所じゃないんだ。
        お子さんとお母さんに助言を与えるためなんだ。」
       「 お母さんとその子も困っているでしょ。」


   【 シンポジウム 】  一つの問題について何人かが異なる面から意見を述べ合い、
                質疑応答をくりかえす形の討論会。

   【 討論 】  その問題について是非を議論すること。

   【 是非 】  ・ 良い (=是) こと と 悪い (=非) こと。道理のありなし。
           ・ よしあしを判断する。批評する。


  「 君と議論する所じゃない。」
  「 (君とは) 議論はしない。」
   という言葉を吐く意図は

    「君 ( おまえ ) は 黙れ。」
          か
    「君 ( おまえ ) とはもう話をしない ( 口を利かない ) 。」 である場合が多いです。

     ( ただし、議論にならないことを述べる人に対してなら、この言葉は妥当でしょう。)

   そして
    この言葉は 場合によっては、
    問題解決を放棄し、
    専門家が責任を放棄することをも意味します。
    問題解決の障害となりうる対立関係を作り出し、さらに問題解決の邪魔をする。
    このような専門家は
    専門家として十分機能する・できることに矜持をもたず、
    専門家であることだけにしかプライドがもてない能力の低い人物です。
    こういう人間が、専門家の中に必ずいます。
    注意したいものです。


   【 素人 】  ある事に経験のない、専門的でない人。特に、職業としてでなくその事を行う人。

  どうやら、大学生の私よりも 〔助教授〕の方が、素人っぽいですね。



次回  ひき算の概念 6 「専門家」  につづきます。