㉔ 『 袋の中から 6 』
○ 袋の中に、数字をかいた ① ② ② ③ ③ ③ ④ ④ ④ ④ の10個の玉が入っている。
袋から玉を1つずつ 3回 取り出す。取り出した玉は戻さない。
1回目に取り出した玉の数字を百の位の数に、
2回目に取り出した玉の数字を十の位の数に、
3回目に取り出した玉の数字を一の位の数にして、整数をつくる。
このとき、以下の各問いに答えてください。
( ただし、数字は袋から取り出すまでわからないものとする。)
(1) 整数が 2の倍数 になる確率を求めなさい。
(2) 整数が 3の倍数 になる確率を求めなさい。
(3) 整数が 4の倍数 になる確率を求めなさい。
(4) 整数が 5の倍数 になる確率を求めなさい。
(5) 整数が 6の倍数 になる確率を求めなさい。
同様に確からしいすべての事象は、10 × 9 × 8 より、720通り ある。
(1) 一の位の数を決めて、
その各々の場合について、百の位の数を決めて、
その各々の場合について、十の位の数を決める と考えてもよい。
2の倍数は、一の位の数が偶数であるから、一の位の数に6個の玉が使える。
同様に確からしいすべての事象は、一の位の数に10個の玉が使える。
そして、それぞれ その各々の場合について、百の位の数に9個、
その各々の場合について、十の位の数に8個使える。
よって、求める確率は、6 / 10 すなわち 3 / 5 である。
(2) 各位の数の和が3の倍数になる数字の組合せは、
( 1 2 3 ) , ( 1 4 4 ) , ( 2 3 4 ) , ( 3 3 3 ) , ( 4 4 4 ) であるから、
それぞれの取り出し方は、( 1 2 3 ) が 2つ × 3つ × 3!で 36
( 1 4 4 ) が 4つ × 3つ × ₃C₁ で 36
( 2 3 4 ) が 2つ × 3つ × 4つ × 3!で 144
( 3 3 3 ) が 3つ × 2つ × 1つ で 6
( 4 4 4 ) が 4つ × 3つ × 2つ で 24
よって、求める確率は、246 / 720 すなわち 41 / 120 である。
(3) 4の倍数は、下2桁が4の倍数であるから、
下2桁が、[ 1 2 ] , [ 2 4 ] , [ 3 2 ] , [ 4 4 ] になる。
この各々の場合について、百の位の数は、残りの8個を使えるから、
それぞれの取り出し方は、[ 1 2 ] が 2つ × 8 で 16
[ 2 4 ] が 2つ × 4つ × 8 で 64
[ 3 2 ] が 3つ × 2つ × 8 で 48
[ 4 4 ] が 4つ × 3つ × 8 で 96
よって、求める確率は、224 / 720 すなわち 14 / 45 である。
(4) 5の倍数は、一の位の数が、[ 0 ] か [ 5 ] である。
[ 0 ] と [ 5 ] の数字をかいた玉はないので、求める確率は、 0 である。
(5) 6の倍数は、2の倍数 かつ 3の倍数 であるから、
(2) より、
一の位の数を考えて
6の倍数になる取り出し方は、
[ 1 3 2 ] と [ 3 1 2 ] で、 3つ × 2つ × 2 より、 12
[ 1 4 4 ] と [ 4 1 4 ] で、 4つ × 3つ × 2 より、 24
[ 2 3 4 ] と [ 3 2 4 ] と [ 3 4 2 ] と [ 4 3 2 ] で、 2つ × 3つ × 4つ × 4 より、 96
[ 4 4 4 ] で、 4つ × 3つ × 2つ より、 24
よって、求める確率は、156 / 720 すなわち 13 / 60 である。
○ 袋の中に、数字をかいた ⓪ ① ② ③ ④ ⑤ の6つの玉が入っている。
袋から玉を1つずつ 4個 取り出す。取り出した玉は戻さない。
しかし、1個目だけは ⓪ をとり出したら戻して、⓪ 以外が出るまで取り直す。
1個目に取り出した玉の数字を千の位の数に、
2個目に取り出した玉の数字を百の位の数に、
3個目に取り出した玉の数字を十の位の数に、
4個目に取り出した玉の数字を一の位の数にして、4桁の整数をつくる。
このとき、以下の各問いに答えてください。
( ただし、数字は袋から取り出すまでわからないものとする。)
(1) 整数が 2の倍数 になる確率を求めなさい。
(2) 整数が 3の倍数 になる確率を求めなさい。
(3) 整数が 4の倍数 になる確率を求めなさい。
(4) 整数が 5の倍数 になる確率を求めなさい。
(5) 整数が 6の倍数 になる確率を求めなさい。
千の位の数は、⓪ が使えないから、5通り、
その各々の場合について、百の位の数は、5通り、
その各々の場合について、十の位の数は、4通り、
その各々の場合について、一の位の数は、3通り。
よって、
同様に確からしいすべての事象は、5 × 5 × 4 × 3 より、 300通り。
(1) ⅰ) 一の位の数が、 0 のとき、1 × 5 × 4 × 3 より、 60通り。
ⅱ) 一の位の数が、 0 以外の偶数のとき、2 × 4 × 4 × 3 より、 96通り。
以上より、求める確率は、156 / 300 すなわち 13 / 25 である。
(2) 3の倍数になる数の組合せは、
( 0 1 2 3 ) , ( 0 1 3 5 ) . ( 0 2 3 4 ) , ( 0 3 4 5 ) , ( 1 2 4 5 ) だから、
( 0 1 2 3 ) , ( 0 1 3 5 ) . ( 0 2 3 4 ) , ( 0 3 4 5 ) の取り出し方は、3 × 3 × 2 × 1 ×4 より、72
( 1 2 4 5 ) の取り出し方は、4!より、24
よって、求める確率は、96 / 300 すなわち 8 / 25 である。
(3) 4の倍数は、下2桁が4の倍数であるから、
下2桁が、[ 2 0 ] , [ 4 0 ] , [ 1 2 ] , [ 3 2 ] , [ 5 2 ] , [ 0 4 ] . [ 2 4 ] になる。
[ 2 0 ], [ 4 0 ], [ 0 4 ] の取り出し方は、その各々の場合について、千の位の数に4個、
その各々の場合について、百の位の数に3個使えるから、
4 × 3 ×3 より、 36
[ 1 2 ], [ 3 2 ], [ 5 2 ], [ 2 4 ] の取り出し方は、その各々の場合について、千の位の数に3個、
その各々の場合について、百の位の数に3個使えるから、
3 × 3 ×4 より、 36
よって、求める確率は、72 / 300 すなわち 6 / 25 である。
(4) 5の倍数は、一の位の数が、[ 0 ] か [ 5 ] である。
ⅰ) 一の位の数が 0 のとき、5 × 4 × 3 より、 60
ⅱ) 一の位の数が 5 のとき、4 × 4 × 3 より、 48
よって、求める確率は、108 / 300 すなわち 9 / 25 である。
(5) 6の倍数は、2の倍数 かつ 3の倍数 であるから、
(2) より、
6の倍数になる取り出し方は、
( 0 1 2 3 ) は、一の位の数が 0 のとき、3 × 2 × 1
一の位の数が 2 のとき、2 × 2 × 1 よって、 10通り。
( 0 3 4 5 ) も 同様に、 10通り。
( 0 1 3 5 ) は、一の位の数に 0 しか使えないから、3 × 2 × 1 より、 6通り。
( 0 2 3 4 ) は、一の位の数が 0 のとき、3 × 2 × 1
一の位の数が 2 か 4 のとき、2 × 2 × 1 ×2 よって、 14通り。
( 1 2 4 5 ) は、一の位の数が 2 か 4 だから、3 × 2 × 1 ×2 より、 12通り。
以上より、求める確率は、52 / 300 すなわち 13 / 75 である。
○ 袋の中に、数字をかいた ① ① ① ② ② ② ③ ③ ③ の9個の玉が入っている。
袋から玉を1個ずつ 3回 取り出す。取り出した玉は戻さない。
1回目に取り出した玉の数字を百の位の数に、
2回目に取り出した玉の数字を十の位の数に、
3回目に取り出した玉の数字を一の位の数にして、整数をつくる。
このとき、以下の各問いに答えてください。
( ただし、数字は袋から取り出すまでわからないものとする。)
(1) 整数が 1 1 1 である確率は、 ?
(2) 整数が 1 2 2 である確率は、 ?
(3) 整数が 3 2 1 である確率は、 ?
(4) 整数が 3の倍数 である確率は、 ?
(5) 整数が 6の倍数 である確率は、 ?
○ 袋の中に、 赤玉3個 ● ● ●
青玉3個 ● ● ●
緑玉3個 ● ● ● の9個の玉が入っている。
袋から玉を1個ずつ 3回 取り出す。取り出した玉は戻さない。
このとき、以下の各問いに答えてください。
( ただし、玉の色は袋から取り出すまでわからないものとする。)
(1) 赤、青、緑 の順で取り出す確率は、 ?
(2) 赤、赤、緑 の順で取り出す確率は、 ?
(3) 取り出した3個の玉が、赤玉1個、青玉2個である確率は、 ?
(4) 取り出した3個の玉が、赤玉1個、青玉1個、緑玉1個である確率は、 ?
次回 ㉕ 『 袋の中から 7 』 に続きます。