⑮ 『 試行の回数 』
○ コインを1枚、2回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 2回とも裏がでる確率は ?
ⅱ) 1回目が表で、2回目が裏である確率は ?
ⅲ) 表が1回、裏が1回でる確率は ?
1つの解答
同様に確からしい すべての事象 を書き出してみと、 ( 表 = お , 裏 = う とする )
[ 1回目 , 2回目 ] = [ お , お ] , [ お , う ] , [ う , お ] , [ う , う ]
以上の 4つ ある。
よって、
ⅰ) 2回とも裏がでる確率は、 1 / 4 である。
ⅱ) 1回目が表で、2回目が裏である確率は、 1 / 4 である。
ⅲ) 表が1回、裏が1回でる確率は、 2 / 4 すなわち、 1 / 2 である。
○ コインを1枚、3回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 3回とも裏がでる確率は ?
ⅱ) 表が1回、裏が2回でる確率は ?
次の ( ) に適切な語句や式などを入れてください。
1つの解答
同様に確からしい すべての事象 を書き出してみと、 ( 表 = お , 裏 = う とする )
[1回目, 2回目, 3回目] = [ お , お , お ], [ お , お , う ], [ お , う , お ], [ お , う , う ],
[ ( う , お , お ) ], [ ( う , お , う ) ], [ ( う , う , お ) ], [ ( う , う , う ) ]
以上の 8つ ある。
よって、
ⅰ) 3回とも裏がでる事象は1つ。ゆえに、3回とも裏がでる確率は、 ( 1 / 8 ) である。
ⅱ) 表が1回、裏が2回でるのは、8つのうちの(3)つだから、
表が1回、裏が2回でる確率は、 ( 3 / 8 ) である。
○ コインを1枚、4回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 4回とも裏がでる確率は ?
ⅱ) 表が2回、裏が2回でる確率は ?
次の ( ) に適切な語句や式などを入れてください。
1つの解答
ⅰ) 1枚のコインを4回投げると、
1回目は 表 と 裏の( )通り、
その各々の場合について、2回目は 表 と 裏の( )通り、
その各々の場合について、3回目は 表 と 裏の( )通り、
その各々の場合について、4回目は 表 と 裏の( )通り。
よって、 同様に確からしい すべての事象は、 ( ) 通り。
また、
4回とも裏がでる とは、1回目は 裏 の( )通り、
2回目は 裏 の( )通り、
3回目は 裏 の( )通り、
4回目は 裏 の( )通り に決まるということである。
よって、4回とも裏がでる事象は、 ( ) 通り。
ゆえに、 ( 1×1×1×1 ) / ( 2×2×2×2 ) = (1/2)⁴ より、
4回とも裏がでる確率は、 ( ) である。
ⅱ) 表が2回、裏が2回でる とは、
1回目は、表 の1通り、
2回目は、表 の1通り、
3回目は、裏 の1通り、
4回目は、裏 の1通り に決まる場合だけで ( ) 。
表が2回、裏が2回でる とは、4回の試行のうち2回表 (2回裏) がでるということだから、
4回のうち 表がでる2回 を選ぶことが必要。
( )つ から ( )つ選ぶ 選び方は、 ₄C₂ 通り。
これは 1枚のコインを4回投げて 表が2回、裏が2回でる 場合の数。
この各々の場合について、( 1×1×1×1 ) / ( 2×2×2×2 ) が成り立つ。
よって、₄C₂ × ( 1×1×1×1 ) / ( 2×2×2×2 ) = 6 × (1/2)⁴ より、
表が2回、裏が2回でる確率は、( ) である。
○ コインを1枚、6回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 裏が4回でる確率は ?
ⅱ) 表が3回でる確率は ?
次回 ⑯ 『 余事象 』 に続きます。