③ 『 選んで 並べる 3 』 | 学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

        ③ 『 選んで 並べる 3 』

 ○ 数字をかいた 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ , 4⃣ , 5⃣ の 5枚のカード があります。

   この5枚のカードから少なくとも3枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか求めてください。

 ⅰ) 3枚選んで並べる場合

   いきなり書き出してみる。 ( 規則性を意識しながら、)

    123 , 124 , 125 , 132 , 134 , 135 , 142 , 143 , 145 , 152 , 153 , 154 ,

    213 , 214 , 215 , 231 , 234 , 235 , 241 , 243 , 245 , 251 , 253 , 254 ,

    312 , 314 , 315 , 321 , 324 , 325 , 341 , 342 , 345 , 351 , 352 , 354 ,

    412 , 413 , 415 , 421 , 423 , 425 , 431 , 432 , 435 , 451 , 452 , 453 ,
 
    512 , 513 , 514 , 521 , 523 , 524 , 531 , 532 , 534 , 541 , 542 , 543

   の 60通り の整数ができる。


 ⅱ) 4枚選んで並べる場合

   千の位の数が 1 であるものを書き出してみる。

      1234   1324   1423   1523
      1235   1325   1425   1524
      1243   1342   1432   1532
      1245   1345   1435   1534
      1253   1352   1452   1542
      1254   1354   1453   1543

     千の位の数が 1 であるものは、24通り ある。

   千の位の数が 2 であるものも書き出してみる。

      2134   2314   2413   2513
      2135   2315   2415   2514
      2143   2341   2431   2531
      2145   2345   2435   2534
      2153   2351   2451   2541
      2154   2354   2453   2543

     千の位の数が 2 であるものも、24通り ある。

   千の位の数が 3 であるものも書き出してみる。


      3124   3214   3412   3512
      3125   3215   3415   3514
      3142   3241   3421   3521
      3145   3245   3425   3524
      3152   3251   3451   3541
      3154   3254   3452   3542

     千の位の数が 3 であるものも、24通り ある。

   
( もう、書き出さずに )

     千の位の数が 4 であるものも、24通り であり、
     千の位の数が 5 であるものも、24通り である。  ( と 考えたくなる。)

   5 × 24 = 120 より、

   120 通り  ( と答えたくなる。)



 ⅲ) 5枚選んで並べる場合

   万の位の数が 1 であるものを書き出してみる。

      12345   13245   14235   15234
      12354   13254   14253   15243
      12435   13425   14325   15324
      12453   13452   14352   15342
      12534   13524   14523   15423
      12543   13542   14532   15432

     万の位の数が 1 であるものは、24通り ある。

   ( もう書き出さずに、規則性を考えて )
    同じようにすると、
     万の位の数が 2 であるものも、24通り、
     万の位の数が 3 であるものも、24通り、
     万の位の数が 4 であるものも、24通り、
     万の位の数が 5 であるものも、24通り である。  
( と 表現する。)

   5 × 24 = 120 より、

   120 通り  ( と答える。)

 以上より、
 3枚選んで並べる場合 60通り、
 4枚選んで並べる場合 120通り、
 5枚選んで並べる場合 120通り の整数ができる。




 ○ 数字をかいた 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ , 4⃣ , 4⃣ の 5枚のカード があります。

   この5枚のカードから少なくとも3枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか
求めてください

 ⅰ) 3枚選んで 並べる場合
   3枚の選び方は、 ( 1 , 2 , 3 ) , ( 1 , 2 , 4 ) , ( 1 , 3 , 4 ) , ( 1 , 4 , 4 ) ,
               ( 2 , 3 , 4 ) , ( 2 , 4 , 4 ) ,
               ( 3 , 4 , 4 )                          の 7通り

               ( 1 . 2 . 3 ) の並べ方は、 123 , 132 , 213 , 231 , 312 , 321  の 6通り
               ( 1 , 2 , 4 ) の並べ方は、 124 , 142 , 214 , 241 , 412 , 421  の 6通り
               ( 1 , 3 , 4 ) の並べ方は、 134 , 143 , 314 , 341 , 413 , 431  の 6通り
               ( 1 , 4 , 4 ) の並べ方は、 144 , 414 , 441             の 3通り
               ( 2 , 3 , 4 ) の並べ方は、 234 , 243 , 324 , 342 , 423 , 432  の 6通り
               ( 2 . 4 . 4 ) の並べ方は、 244 , 424 , 442             の 3通り
               ( 3 , 4 , 4 ) の並べ方は、 344 , 434 , 443             の 3通り

                                                        33通り  ある。


 ⅱ) 4枚選んで 並べる場合
   4枚の選び方は、 ( 1 , 2 , 3 , 4 ) , ( 1 , 2 , 4 , 4 ) , ( 1 , 3 , 4 , 4 ) ,
                ( 2 , 3 , 4 , 4 )                        の 4通り

                ( 1 , 2 , 3 , 4 ) の並べ方は、 1234 , 1243 , 1324 , 1342 , 1423 , 1432 ,
                                   2134 , 2143 , 2314 , 2341 , 2413 , 2431 , 
                                   3124 , 3142 , 3214 , 3241 , 3412 , 3421 ,
                                   4123 , 4132 , 4213 , 4231 , 4312 , 4321  の 24通り
                ( 1 , 2 , 4 , 4 ) の並べ方は、 1244 , 1424 , 1442 ,
                                   2144 , 2414 , 2441 ,
                                   4124 , 4142 , 4214 , 4241 , 4412 , 4421  の 12通り
                ( 1 , 3 , 4 , 4 ) の並べ方も、  12通り  
( と 考える。) 
                ( 2 , 3 , 4 , 4 ) の並べ方も、
  12通り  ( と 考える。)                   

                                                        60通り  ある。


 ⅲ) 5枚選んで 並べる場合
   5枚の選び方は、 ( 1 , 2 , 3 , 4 , 4 )  の 1通り


  ( 1 , 2 , 3 , 4 , 4 ) の並べ方は、
  万の位の数が 1 のときは、
   12344 , 12434 , 12443 , 13244 , 13424 , 13442 , 14234 , 14243 , 14324 , 14342 , 14423 , 14432 の 12通り
  万の位の数が 2 のときも、 12通り  ( と 考える。)
  万の位の数が 3 のときも、 12通り  ( と 考える。)

  万の位の数が 4 のときは、
   41234   42134   43124   44123
   41243   42143   43142   44132
   41324   42314   43214   44213
   41342   42341   43241   44231
   41423   42413   43412   44312
   41432   42431   43421   44321  の 24通り

                                                        60通り  ある。

 以上より、
 3枚選んで並べる場合 33通り、
 4枚選んで並べる場合 60通り、
 5枚選んで並べる場合 60通り の整数ができる。


【 規則性にもとづいて具体的に書き出す から 計算式で 】

 異なる3枚 から 3枚 選んで並べると、    6通り
 異なる4枚 から 4枚 選んで並べると、   24通り
 異なる5枚 から 5枚 選んで並べると、  120通り  であることを
経験してきました。

この経験から、
 異なる6枚 から 6枚 選んで並べると、  720通り
 異なる7枚 から 7枚 選んで並べると、 5040通り
 異なる8枚 から 8枚 選んで並べると、40320通り  と予測・推測できそうです。

さすがに、720 , 5040 , 40320 通り 書き出すことを
根拠にして、
答えをだすことは、もう現実的ではありません。時間がかかり過ぎますし、書き出しミスもするでしょう。

もう一度

 ○ 数字をかいた
 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ の 3枚のカード があります。
   この3枚のカードから 3枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか

を考えます。

 具体的に書き出すと  1  2  3
                1  3  2

                2  1  3
                2  3  1

                3  1  2
                3  2  1     と 6通り

具体例を観察すると

先ず、百の位の数に 使える数 ( カード ) は、3通り。
    百の位の数を 決める と、残りの使える数 ( カード ) は 2つ。
すると、十の位の数に 使える数 は、2通り。
     十の位の数を 決める と、残りの使える数 は 1つ。
よって、一の位の数に 使える数 は、1通り になる。

以上より、 百の位が3通り、
        その各々の場合について、十の位が2通り、
                         その各々の場合について、一の位が1通り  だから、

        3 × 2 × 1  より   答えは  6通り。


 
 数字をかいた 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ , 4⃣ の 4枚のカード があります。
   この4枚のカードから 4枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか。

   次の
[     ] に、適切な語句や式などを入れてください

先ず、千の位の数に 使える数 ( カード ) は、[  ]通り。
    千の位の数を 決める と、残りの使える数 ( カード ) は
[  ]つ。

    百の位の数に 使える数 は、
[  ]通り。
    百の位の数を 決める と、残りの使える数 は
[  ]つ。

    十の位の数に 使える数 は、
[  ]通り。
    十の位の数を 決める と、残りの使える数 は
[  ]つ。

    一の位の数に使える数 は、
[  ]通り になる。

以上より、 千の位が 
[  ]通り、
        その各々の場合について、百の位が 
[  ]通り、
                         その各々の場合について、十の位が 
[  ]通り、
                                           その各々の場合について、一の位が [  ]通り。

        [  ] × [  ] × [  ] × [  ]  より   答えは  [  ]通り。


 
 数字をかいた 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ , 4⃣ , 5⃣ の 5枚のカード があります。
   この5枚のカードから 5枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか。

   次の 
[     ] に、適切な語句や式などを入れてください

先ず、万の位の数に 使える数 ( カード ) は、[  ]通り。
    万の位の数を 決める と、残りの使える数 は
[  ]つ。

    千の位の数に 使える数 は、
[  ]通り。
    千の位の数を 決める と、残りの使える数 は 
[  ]つ。

    百の位の数に 使える数 は、
[  ]通り。
    百の位の数を 決める と、残りの使える数 は 
[  ]つ。

    十の位の数に 使える数 は、
[  ]通り。
    十の位の数を 決める と、残りの使える数 は 
[  ]つ。

    一の位の数に使える数は、
[  ]通り になる。

以上より、 万の位が
[  ]通り、
        その各々の場合について、千の位が 
[  ]通り、
        その各々の場合について、百の位が 
[  ]通り、
        その各々の場合について、十の位が 
[  ]通り、
        その各々の場合について、一の位が [  ]通り。

        [  ] × [  ] × [  ] × [  ] × [  ]  より   答えは  [  ]通り。


 
 数字をかいた 1⃣ , 2⃣ , 3⃣ , 4⃣ , 5⃣ , 6⃣ の 6枚のカード があります。
   この6枚のカードから 少なくとも4枚選んで (横に) 並べると 何通りの整数ができるか。

   次の 
[     ] に、適切な語句や式などを入れてください

ⅰ) 4枚選んで並べる場合
  先ず、千の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、百の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、十の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、一の位が 
[  ]通り。

      [  ] × [  ] × [  ] × [  ]  より   答えは  [  ]通り。

ⅱ) 5枚選んで並べる場合
  先ず、万の位が [  ]通り、
      その各々の場合について、千の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、百の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、十の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、一の位が [  ]通り。

      [  ] × [  ] × [  ] × [  ] × [  ]  より   答えは  [  ]通り。

ⅲ) 6枚選んで並べる場合
  先ず、十万の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、
万の位が [  ]通り、
      その各々の場合について、千の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、百の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、十の位が 
[  ]通り、
      その各々の場合について、一の位が [  ]通り。

      [  ] × [  ] × [  ] × [  ] × [  ] × [  ]  より   答えは  [  ]通り。

以上より、
4枚選んで並べる場合 
[  ]通り、
5枚選んで並べる場合 
[  ]通り、
6枚選んで並べる場合 
[  ]通り  である。


次回  ④ 『 順列 ( Permutation ) 』 に続きます。