1次関数 ⑭ 1点と傾き | 学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

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何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

     『 1次関数 ⑭ 』 1点と傾き

‘ 公式は、できるかぎり導いて使えるようにするもの ’

  
○ 下の [ ① ] ~ [ ⑫ ] に 適切な式など を入れられますか。


 1点
 ( 1 , 3 ) を通り、変化の割合(傾き) が -2 の直線の方程式は。

  この直線上の任意の点を ( x , y ) とする。ただし、
点[ ( 1 , 3 ) ] は除く
                                         ①
 2点
( 1 , 3 ) , ( x , y ) 変化の割合は、x の増加量が[ x-1 ] で y の増加量が[ y-3 ] だから
               ②                        ③               ④
       [ ( 
y-3 ) / ( x-1 ) ] である。
                  ⑤
  この直線の
変化の割合(傾き) が [ -2 ] であるから、
                          ⑥
       [ 
y-3 ) / ( x-1 -2 ] が成り立つ。
                      ⑦
    この等式を y について、等式変形します。
       
[ y-3 ) / ( x-1 -2 ] ⑦ 
                [ y-3 -2 ( x-1 ) ] ⑧  
                  
[ y -2 ( x-1 ) + 3 ] ⑨
                  [ y -2 x+ 2 + 3 ] ⑩
                    = -2 x + 5
 
  y = -2 x + 5 に [ x = 1 ] を代入して計算すると [ y = 3 ] になる。 ⑪⑫
  よって、= -2 x + 5 は 除いていた点[ ( 1 , 3 )  を満たす。 ①   ( 必要十分すなわち同値 )

  以上より、
  1点 ( 1 , 3 ) を通り、変化の割合(傾き) が -2 の直線の方程式は、= -2 x + 5 である。


具体例 ( 
特殊例 ) から 抽象化 ( 一般化 ) 

 下の [ ① ] ~ [ ⑪ ] に 適切な語句 を入れられますか 

1点
 ( a , b ) を通り、変化の割合(傾き) が m の直線の方程式は。

 この直線上の任意の点を ( x , y ) とする。ただし、
点[  ①  ]は除く

 2点
 [     ②     ] の変化の割合は、x の増加量が [ ③ ] で y の増加量が [ ④ ] だから

       [      ⑤      ]
 である。

 この直線の
変化の割合(傾き) が [ ⑥ ] であるから、

       [       ⑦       ]
 が成り立つ。

   この等式を y について、等式変形します。
       
[       ⑦       ] 
               [       ⑧       ]  
                
[       ⑨       ]
 
 [              ] に [ ⑩ ] を代入して計算すると [ ⑪ ] になる。
 よって、[              ] は 除いていた点[  ①  ] を満たす。

 以上より、

 1点 ( a , b ) を通り、変化の割合(傾き) が m の直線の方程式は、[              ] である。

このように、 { 点の座標 }と{ 
変化の割合(傾き) }に
「数」 の替わりに 「文字」 を使うと、一般化でき公式を導けます。


次回
 『 1次関数 ⑮ 』 1点と傾きの公式 につづきます。