学生時代の後輩に、
よく慕ってくれる子がいた。
卒業してからも年に2回くらいは会っていたような気がする。
私が婚姻していた時もあれば、
彼が同棲していた時もあれば、
色んな状況でも変わらず続く関係だった。
舞台関連の仕事をしている子だったので、
彼の関わっている舞台を観に行ったりもしていた。
案内もくれていたし、自ら観劇するタイプじゃなかったので
いいきっかけになって、楽しかった。
その日はランチの約束をしていて、
食べ終わるとやることなくなっちゃうよね。
どこか行きたいところある?どこでもいいけど。
映画なんかやってるかなー。パッとしないねぇ。
しばらくグダグダ話していたのだけれど、
そんなに長居もできず店を出たわけで。
本当に、どこでもいいんですか?
え?うん。どこでもいいよ。
ココ・・・でもいいですか?
あ・・・うん・・・。
という感じで、まぁ、そうなったわけだけれど。
えっと、私は彼女ということでいいのでしょうか?
あ、はい。よろしくお願いします。
という具合に。
あの頃の私は、重い重い女だった。
重い女というのは、イチイチ重いのだ。
2歳の姪っ子が
「ママじゃなきゃ嫌。ママ以外ノー。いつでもママ」
というママっ子だけれど、うざさはあれに近しいものを感じる。
私は会社員で土日祝が休みだ。
彼はむしろ土日祝の方が忙しい。
関わってるプロジェクトの進行状況によっては
本当に「缶詰」で、圏外。連絡不通。なんてこともある。
自分の気持ちばかり押し付けてた私に彼は言った。
こんなの、本意じゃないです。
と・・・。
本意じゃない。そうだよね。そうだよね。
先輩としての私は、彼にとって最高の距離感だったんだと思う。
そして、別に彼は私のこと大事にし思ってくれてるのは変わりない。
私が求める関係性と
彼が求める関係性が違ったんだけれど、
それを私は彼に一方的にぶつけてしまっていた。
重い女はLINEも長文・・・
ごめんね。
ごめんね。
あの時、それはよそう。って言えなかったのごめんね。
始めてしまったこと、ごめんね。
あの頃の私は未熟すぎて、
彼と関係性を育むに至らなかった。
とても、とても残念な結果だと思っているし、後悔もしている。
もっと違うタイミングで一緒になれたら違ったんだろうなぁ。
きっと楽しかったと思う。
もしあそこで始めていなければ、
今もいい距離を保てていたのかもしれない。
でも、それで学んだこともあるわけで・・・。
私はあれ以来、
好意を寄せてくれる人に対して(勘違いも含めて)
かなり慎重に対応するようになった。
これはややこしくならずにすんで、よかったことなんだと思う。
