おはようございます。
シンクデザインの佐藤です。
先週はLEXUS GS250[F-SPORT]用の車高調を開発するために工場へ寸法取りしておりました。
オープンデフの夏タイヤ状態で、工場までたどり着くのかドキドキしながら、なんとか到着です。
まずは、すべてノーマル状態で高速テスト走行をしたインプレッションを先にお伝えします。
■LEXUS GS250[F-SPORT] すべて純正のS+モード
路面状況がある程度悪いとしても100km程度の速度域であれば、特に不快感もなく安定している。
ただ、速度域がそれ以上に上がると状況は変わり、コーナー中にギャップを乗り越えるとダンパーの吸収力に余裕を感じなくなり安定感が無いのでステアリングをしっかり持っていないと不安感があります。
速度域の高い状況では懐の浅い部分が顕著に出ます。
路面状況が良い場所では感じないかと思います。
LSDを入れれば改善される部分も多いかと思うのですが、速度域に関わらずタイヤの接地感が薄く、リアサスペンションメンバーの動きが大きいのか左右に振られる状況などでは極端にアンバランスさを感じます。
高速コーナー中にステアリングを固定して踏み込んでいくと、その不安定さは良くわかるかと思います。
特に下りの高速コーナーの場合は顕著にその症状が現れます。
アクセルONの状態でトラクションをかけているにも関わらず、リアタイヤの接地感が無くFRとして旋回している感触がまったくありません。
この状況でギャップを乗り越えると不安定さは増して、アクセルは抜きたくないが「しっかりしてくれ!!」と叫びたくなります。
もう下りの高速コーナーは楽しくないのでやめておこうと思います。
個人的なインプレションですので、参考にしていただきたいのですが、ロールしている最中に左右のダンパーが伸び縮みで相性が悪いイメージで、一体感がありません。
特に大きいコーナーなどで、ダンパーがゆっくりストロークする場合にその状況は多く、揺れ・ふらつきのおさまりが悪いです。
速い入力時の吸収力が良いだけに余計に目立って感じ取れます。
低速時の乗り味など、たいへん好みですので、この乗り味なら高速走行は楽しめるぞ!と期待すると裏切られる感じです。
そもそも、純正にどこまで期待するの?と言われればそこまでですが、全体的に良くできた足回り・剛性感ですので、辛口のインプレッションとさせていただきました。
【国産】だから と欧州車ユーザーに言われてきた時代に終止符を打つ時が来たように感じます。
ようやくトヨタからレクサスになったとも同時に思います。
今までのGS・ISとは違い、進化している部分が多い事にたいへん嬉しく思います。
このNew GSであれば、メルセデス・BMW・アウディに負けない走りが可能かと。
今、考えられる改善する部分は以下の通りです。
■LSD装着+エンジンマウント+デフマウントカラー
■リアサスペンションメンバーの強化
■スタビライザー強化
また、追加して良い部分を箇条書きにします。
■エンジン音(吸気音) アクセルを踏み込んだ時の音は良くできていてヤル気にさせてくれます。
■オートワイパー ダイヤルが付き頻度を変えれる部分が状況によって重宝します。
■パドル操作 音はともかく、反応は良くなっており使える機能だと思います。
■シート GSであることを考えると良くできたホールド感。ただ、もっとシートポジションを下げれるとなおベスト。
結果として、S+で良く走行する人にとってはダンパーを交換する必要性があるかと思います。
そこで、今回開発に入るのがザックス+アイバッハの車高調となります。
足回りの構造とダンパーの寸法・スプリングのバネレートなどデータ取りして、走行性能を上げるために開発しております。
こちらがフロントダンパー。
こちらがリアダンパー。
まずは試作を作製して装着後にテスト走行して仕上げていきます。
車重や軸重だけで製品化するのではなく、実走行テストを重ねてセッティングを煮詰めていきますので時間はかかりますが、レクサス GS250の良さを最大限に引き出す足回りを目指します。
また途中報告させていただきます。
楽しみにしていてください。
なお、3月10日・11日に行われる愛知トヨタさんのイベントへGS250にて参加させていただきます。
当日は試作品ばかりですが、実際に装着したパーツをお見せする事ができるかと思います。
お気軽に遊びにいらしてください。
場所に関しては下記リンクよりご確認ください。
お待ちしております。
愛知トヨタ ツインカム■ホームページ