仕事をしていくうえで、もっとも問題になるのが人間関係です。
「15歳から24歳の『悲しい七五三』」が発生する原因の一つも、この「人間関係」のもつれだといわれています。
それでは、実際に「人間関係の能力」を高めるには、どのような学習をすればいいかとなります。
人間関係をおかしくするのは、客観的な理由より、主観的で個別的な理由です。
これが正解という答えがないだけに、言葉での説明が大変難しくなります。
そこで、ゲームというより、ゲーム風にすることで「人間関係を危うくする原因を学ぶカード」を制作してみました。
コンセプトは、「あなたと私は違う」です。
人間関係を複雑にする最大の要因は、感情の問題です。
「好きか、嫌いか」といった感情が大きく左右し、行きつくところは「人間関係の破綻」につながります。
「好きか、嫌いか」の感情は、「お互いを理解できるか、感情を共有できるか」にかかってきます。
感情の共有が「好きになる」大きな理由であって、良好な人間関係を生みます。
逆に、「あなたのいうことは分からない、理屈が通らない」と、頭ごなしに否定されると、嫌な思いから感情の対立を招き、人間関係にひびが生じます。
そこで、「上司や同僚の言動」で、多くの人が「嫌だと思うカード」を作りました。
① 発言がコロコロ変わる上司
② パワハラ・セクハラをする上司
③ よく嘘をつく同僚
④ 時間にルーズな同僚・・・など、30枚です。
これらの「嫌だと思うカード」に関して、「嫌だと感じる4段階のカード」
① 非常に許せない
② 少し許せない
③ しかたがない
④ 気にしない・・・を準備しました。
上司や同僚の言動の「嫌だと思うカード」に対して、「嫌だと感じる4段階カード」の中からもっとも自分の感情に近いものを1枚選んでもらいます。
4人ぐらいの人が同時にカードを選べば、答えは個人によって違ってきます。
誰れが正解というのではなく、「あなたと私は答えが違う=他人と自分の感情の違い」を知ることができます。
自分と同じような受け止め方をしない人のいることがわかってきます。
この違いが、「感情の対立=あの人は嫌い」の原因となって、人間関係を複雑にする危険性のあることを理解してもらいます。
こんな勝敗も順位も決まらないゲーム風のカードです。
果たして、どの程度の評価をえるのでしょうか?
もし好評なら、ゲーム風のゲームの方法で、「社会人基礎力」に関する学習カードを作っていこうと考えています。
