求職者セミナーなどで仕事選びのお話をするときは、参加者の年齢に合わせて内容を変えています。
参加者の基本的な分け方は、「①20代、②30~54歳、③55歳以上」になります。
20代の人が中心なら、「自分のやりたい仕事探し」の話に重点おきます。
55歳以上になると、厳しい現実の説明と「ソーシャルビジネス」のプチ起業といったことを取り上げます。
55歳を過ぎると、求人は「警備・清掃・厨房の補助」といった仕事に偏ってきます。
これまでのビジネスの世界での実績や経験、資格をいかせるような仕事は極端に減ってきます。
話の内容で最も悩むのが、30~54歳の人達です。
ぜひ、10年~20年と安定した職業についてほしいからです。
そこで、話題の本『10年後に 食える仕事 食えない仕事』を参考に、カードゲームを制作してみようと考えました。
正月休みを利用して、ひとまずゲームにしてみました。
具体的仕事を書いたカードを、「今後も食っていけるかどうか、食っていくうえでどのようなことが重要になるか」を基準に分類してもらうゲームです。
ゲームにしやすい本として取り上げてたように、やはり作業は楽でした。
この本では、10年後に食えるか、食えないかの判断基準として
① 無国籍ジャングルの仕事:世界の人たちと競争、調成果主義の世界
② 重力の世界の仕事:低賃金化の傾向、無限大の人材供給
③ グローカルな仕事:日本人の強みを生かした知的分野
④ ジャパンプレミアムな仕事:日本人という信頼感が決め手
・・・・といった4分類をしていました。
この基準を参考に、わかりやすい分類内容にしていきました。
参考資料:カードの分類ボード
このボード上に、50枚の仕事カードを4つのゾーンに分類します。
意外に手間取ったのは、分類していく仕事カードづくりのほうでした。
本で取り上げている仕事は専門的で、意味がむずかしったり、一般的な求職者になじみのないものであったりしました。
誰にもわかりやすく、求職中の多くの人に参考になるような50枚の仕事カードをつくるのに若干悩みました。
参考資料:仕事カード
ゲームを制作した感想としては、本の内容をそのままゲームのコンセプトに応用できるので、非常に作りやすかったいえます。
やはり、ゲーム作りのネタに本は大変有効です。
果たして、30歳~54歳までの人達に、どの程度関心を持っていただき、役に立つかは不明です。
機会をみつけ、実際にゲーム学習をやってみようと思っています。

