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くじゃくのブログ

ワイルドとしか言いようのない父。
そして、家族の思い出になればいいな。

自分で、自分のオペをして以来、毎日しっかり消毒もしているので、傷は思った以上に良くなっていきました。


毎日、傷のチェックもし、私たちもすっかり見慣れてきました。


しかし、指はきれいに治ってきても、一度死んでしまった爪は真っ黒になってしまいます。


やはり、父もそこはとても気になっていたのだと思います。



指先はすっかりつぶれてしまっていましたから、形も変形しています。



父は、とりましたよ!爪。


その後指は着々と良くなり、新しい爪も生え換わり、すっかり父は復活しました。



この再生能力はトカゲ並みでしょう。
実はあのつぶれてしまった指の怪我は


その後、医者に行ききれいに治りました。と報告したいところですが、ここからがすごいのです。



医者に行き数日たった時、包帯をとって傷を見てみると、

その裂けた傷口から、ぶよぶよした肉がはみ出してしまっていたのです。



大怪我の経験があり、傷の治りが悪く、化膿しやすい方なら経験があるかもしれませんが、
傷口がしっかり縫合できなかったためか、指の周りにはみ出したにくが出てしまうのです。


これを私の田舎では「バカ肉」と呼んでいました。


「あらー、バカ肉、出ちゃっているよ。ほれ、見てみろ!」
私たち子どもはやはり半強制的に見せられます。



たぶん、普通の人なら、血の気が引いてしまいますよ。



母は「そんなもの、見せるんじゃない!」とよく叱ってましたが、見せることを楽しみにしているので、大好きな母に叱られるとへこんでしまう父でした。


母への愛の話ではなく「バカ肉」の話なんですが、



その形状的に美しくない、指を見て父はまた、いい事思いついてしまいました。



「お母さんの裁縫箱とってきて」

「えー、またですか?また縫うの?」

「今度は縫わない、いいから、持ってこい!」


母の裁縫箱を持ってくると、父は裁縫箱から、裁断用の裁ちばさみを取り出しました。



全く想像ができませんでしたが、


なんと!


そのバカ肉を切り出したのです。チョキチョキっと。

まだ、人間の体についている、父の細胞の「バカ肉」ですからね。


直視出来るもんではないですよ。
確かに父が自分の体の一部を切っていたことは覚えているのですが、どうしてもその光景は思い出せません。


またもや、父のオペが始まってしまいました。


切り終わると血が出ますから、それを兄弟の誰かが包帯でしっかり巻かされた気がします。


翌日から、父は、「傷は毎日消毒して、包帯替えないとな」といって、まめに消毒していました。


まだまだ、この傷の話は続きます。
さすがに翌朝、父は医者に行きました。


傷の状況を見て、お医者様は、とてもびっくりしたそうです。

「こんな凄い怪我では、昨晩は痛すぎて、眠れなかったのではないですか?」


「いやー、怪我だから、痛いのは仕方がないし、眠れなくてもまあ、しかたないでしょ。」


「いや、眠れないどころか、痛すぎて耐えられなかったとおもいますよ。○○さん、普通の人なら即救急車、または気絶ですよ。」


「いやいや、自分で運転して帰りましたから、昨日は”まむし焼酎”に浸けておきましたから。」



~帰宅すると~

「先生も医者なのに、大袈裟だっちゃな~」

たぶん大袈裟ではないでしょうね。



結局指が張り裂けた状態で、腫れと傷口が落ち着いたところで、つめをはがし整形する事になったようです。


「やっぱり、痛み止めもらうと痛くないなー」


と言ってその日から、父はぐっすり眠れるようになりました。