末娘が１月に結婚します。
先日家のすぐ近くに、猫の飼えるマンションを借りました。
間取りは３DKです。
（初めから広いしお家賃も高いんじゃないかな...）
二人とも捨て猫を育てているので必須の条件
猫が飼えて実家から近いのはそこだけだったそうです。
彼女が家のためにした最初の買い物は、
なんと、猫のトイレと爪研ぎです。笑。
娘と一緒に、その他の家の備品を買いに行きました。
私には、彼女の選ぶ物はどれも一番安いものに見えました。
（もっと上等なものを買えばいいのに...）
いろいろ口を挟みたくなるけど、控えています。
でもカーテンだけは、遮光断熱の高級な物を選んでいました。
あ、そういえば式場は、
国の重要文化財となっている建物を選んだのでした。
招待状に押す封蝋の色や質感にもこだわり、
お引き菓子は、パティシエをしている友人の特製とか。
何もかも親の決めた通りにした私とは本当にちがう…。
自由だなぁ。
末娘は４才まで、
他人がいると私の手を離すことは一瞬もないほどの人見知り。
その子が中学から高校にかけての大切な時期に
私はこころの病から４年も家にいられませんでした。
いま１日１日、娘との失われた日々を取り返しているかのようです。
こうして自由に、自分の人生のデッサンに色をつけてゆく娘。
一番の罪滅ぼしとなるのは、邪魔をしないこと。
そして、困ったときにいつでも相談にのれるように後ろ姿を見守ること。
思いのほかこの立場が、私にも安心を与えてくれます。
「自由だよねぇ」と話しかけると、娘が夫に選んだその人は
「その自由をどれだけボクが守れるか、なんです！」って。
自由な人に、自由を守る人かぁ。
末娘はまちがいなく、幸せで自由な人生の入り口にいるようです。