誰かのために | こころエデュケーショナルサポート 代表:早川菜々

こころエデュケーショナルサポート 代表:早川菜々

しあわせな大人になろう♪
心理相談/学習/教育相談 すべての子どもと大人の幸せのため。
公認心理師・心理セラピスト 早川菜々 ホームページ http://therapist7.com

誰かのために自分を変える契約は基本的に、
再決断療法のカウンセリングでは扱っていません。
それは、誰かに合わせるために自分を変えることで
「適応しているこころの状態」を強めてしまうからなのです。
けれど私は、カップルカウンセリングに限って
この方法を積極的に取り入れています。

どんなふうにするかというと...
初めにカップル揃っての面談で、
お互いに“相手”に変わって欲しいことを
イヤだと思っている感情をそのままにお話しいただきます。
そしてそれを“本人”が自分も変えたいと思っているかを確かめていきます。

お気づきだと思いますが、
自分の目の前で自分のイヤな部分を話されるのは
それだけで相当な忍耐のいることです。
けれど関係を改善したいと思っているカップルはこの努力を厭いません。
そして意外なことに、
相手は自分のそんなことがイヤだったんだと発見したりなさいます。
また、間にセラピストという第三者が入ることで
自分が相手をどう見ているかも判って、こころも整理されるようです。

そしてそれぞれの
“相手が変わって欲しいと思う点”と合致する“自分が変わりたいと思う点”
について個別のカウンセリングを行っていきます。
ここがカップルカウンセリングのダイナミックな所なのですが、
個別のカウンセリングにはない、
なんというか愛の相乗作用とでもいいますか…が現れるのです。

相手が変わって欲しいと思っている自分の弱点は
実は自分でも変わりたいと思っているところ。
でも、相手が悪いのに自分が変わるなんて悔しかったり憎らしかったり…
反抗に反抗しているようなベクトルのすれ違い。
そんな風にひと捻りしている自分のこころがくるりとほどける感覚でしょうか。

くるりとほどけた時に、どんなこころの景色が見えるのでしょうね。
相手のよいところがフッと見えたりしてるのでしょうか。
大好きだったころの感覚がよみがえるのでしょうか。

人はだれでも1人で生きていないので多くの問題は関係性から生まれます。
大切な人と仲良く暮らしていきたいという願いから自分をふりかえることは、
関係性における自分の問題の1つの解決方法として、
「幸せ度」が高いセラピーとなっています。