カルチャー・クラブ「Do You Really Want To Hurt Me」(1982年) | ネコ人間のつぶやき

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 「Do You Really Want To Hurt Me (邦題:君は完璧さ)」は、カルチャー・クラブ初のヒット曲です。

 

"1231071738a.jpg" Photo by dAvid Adsum

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 ファーストアルバム「Kissing to Be Clever」に収録された1曲です。


  80年代イギリスニューウェイブの代表カルチャー・クラブ。


 当時思春期坊主の僕も「Do You Really Want To Hurt Me 」のPVでカルチャー・クラブを知りました。


 この曲がチャートを駆け上がり、MTVでPVが流れていた1982年当時は、ボーイ・ジョージのファッションとか、見た目やらセクシャリティがフィーチャーされがちでした。


 今と違って80年代は、まだまだそういう時代でしたね。


 でも、カルチャー・クラブを際立たせていたのは、音楽性のクオリティが高いということです。


 ポップスにレゲエやブラックミュージックを取り入れたセンスの良い楽曲の数々。


 「Do You Really Want To Hurt Me」もボーイ・ジョージがあの独特の美声で歌います。


 「君はホントに僕を傷つけたいの?」という失恋ソングが、なんで「君は完璧さ」という邦題になったのかは未だに謎ですが…。


 「Do You Really Want To Hurt Me」のMVはボーイ・ジョージが裁判所で被告台に立っている場面から始まります。


 裁判官や裁判員から冷ややかな視線を浴びるボーイ・ジョージ。


 場面が変わって、戦前の歓楽街ソーホーのクラブだろうが、戦後のホテルのプールサイドだろうが、皆からギョッとされ拒絶されるボーイ。


 ジョージ・ボーイが感じてきた傷つきや疎外感でしょうか。


 だからきっと愛する人の存在はより大きいものと思うのですが、その愛が終わってしまう。…というこの歌。


 カルチャー・クラブのMVはストーリー性があるんですよね。


 80年代のMVは内容が歌詞にも関係ない、よく分からないけれどカッコいいというのが多かった分、よりカルチャー・クラブは際立っていましたね。