今回は「マッドマックス」(1979年)。シリーズの始まりです。
本作は「北斗の拳」等、その後のポップカルチャーに多大な影響を与えていますね。
"1.21.12 - "Mad Max"" Photo by Movies in LA
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主人公マックス(メル・ギブソン)はV8インターセプターを駆り復讐にひた走る。
ボロボロになり、片脚引きずるマックスの執念が終盤すごいんです。
マックスの孤独感は、現代人の共感を呼ぶところがありますね。
劇中、加害者の権利が優先されて被害者の権利が踏みにじられる場面がありますが、そういう不条理は「ダーティハリー」に通じるテーマだと感じました。
世紀末的近未来でさえ、そんな不条理がまかり通っている、という。今の日本もそうですね。
この第1作では明言されていませんが、舞台は核戦争後、僅かに生き残った人々は原始的な世界で生きています。
それは強者が燃料と水を暴力で奪う世界で、弱者はひたすら奪われるのみなんです。
だからマッチョイズムが横行するんです。
そんな世紀末に現れるアンチヒーロー、 マックス。
"Mad Max" Photo by MacQ
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メル・ギブソンが若い!。
本作のヒットでメル・ギブソンはジョージ・ミラー監督ともどもスター街道を爆走することに。
「マッドマックス」を観て思ったのは、才能がある人は低予算でも創意工夫でもってすごい映像を作っちゃう、ということ。その典型ですね。
制限が作り手のクリエイティビティを賦活するんでしょうね。
専門的なことは具体的には分かりませんが、制限を逆手に取れるのは才能ある人の特徴です。
予算の関係で、と近未来に舞台設定したり、悪者が暴走バイカーズ(本物も出演)で、よりリアルな怖さがあります。
映像の迫力が凄いですね。
ジョージ・ミラーはリアルな映像にこだわっています。
「怒りのデス・ロード」でも、CGを避けリアルにこだわっていたから、凄い迫力だったもんね。
さて、いよいよシリーズ最新作「マッドマックス:フュリオサ」が間もなく公開ですね。
ジョージ・ミラーはどんな映像を観せてくれるでしょう?ワクワク…。