80~90年代に一世を風靡したイギリスのグラナダテレビジョン製作「シャーロック・ホームズの冒険」。
"Brett en la cabecera de la serie" Photo by Predicador Malvado
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当時NHKで放送、ブラウン管にかぶりつくようにして観てたな~。
現在BSプレミアムで放送していますね。
久々に観ましたが、原作小説のシドニー・パジェットが描いた挿絵そのまんま。
第1話「ボヘミアの醜聞」のボヘミア王はマスクから髭まで挿絵と同じで改めて感動しました。
このドラマは原作小説に忠実に作られていることで知られています。
シドニー・バジェットが描いたホームズとワトソン
"Sherlock Holmes" Photo by Doctor Who
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再現された19世紀末ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に名探偵シャーロック・ホームズ(ジェレミー・ブレット)とワトソン医師(デビット・バーク/エドワード・ハードウィック)が活躍します。
シャーロック・ホームズは、細身の長身、所作は英国紳士。
鋭い観察力と抜群の推理で難事件を解決する顧問探偵。
合理的思考の信奉者にして、自分にとって退屈な事件が続くとキレてエキセントリックな行動に走る困り者。
でも高潔な精神の持ち主にして、実は情けと男気を秘めています。
"JBANDDB" Photo by Scott Monty
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ホームズを演じるジェレミー・バレットは、鋭い眼光に鷲鼻までシドニー・パジェットの挿絵そのまんま。
日本語吹き替えは露口茂さん。渋すぎでしょ?
当時露口茂さんの声色で「簡単なことだよ、ワトソン君」と真似して盛り上がってたな~。
ま、無理して声を擦らせて真似るんですが、そのうちホームズの真似が「バカモン!」と「太陽にほえろ!」の山さんになる、という鉄板ネタに。・・・
さらにワトソンの吹き替えは第1・2シーズンは長門裕之さん!
だから当初、露口茂&長門裕之という渋すぎるコンビがシャーロック&ワトソンの吹き替えだったんですよ。
なんて豪華だったのでしょう。
私たち世代(※青年期がバブル期世代)にとってシャーロック・ホームズと言えばこの「シャーロックホームズの冒険」なんですよね。
"Jeremy Brett" Photo by Nino Liu
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シャーロック・ホームズは様々な形で映像化されていますが、それだけ時代を超えて愛されているわけです。
例えば「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマンのシャーロックとワトソンは最高です。
舞台を21世紀のロンドンに変更はしていますが、実は原作小説へのリスペクトハンパないのが「SHERLOCK/シャーロック」。
でも、原作小説そのまんまを楽しむならこの「シャーロック・ホームズの冒険」。
この機会にぜひ。
原作小説を読破している方もテレビドラマと比較するのも楽しいはず。
それにしても「シャーロック・ホームズの冒険」や「SHERLOCK/シャーロック」を観るたびに思うのは、英国産ドラマのレベルの高さ。羨ましい限りです。