まちラボ夏の学校『おおさかダンジョン わくわく化石探し』 | Thera-Projects掲示板

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一般社団法人テラプロジェクトの日々の活動を発信していきます。

実施日:7月26日(水)
活動場所: 大阪富国生命ビル4F会議室ならびに大阪駅周辺の地下街
参加者:5名



【大阪の地下街は、化石の宝庫!】
夏の学校3日目は、今年初めて行う、新企画です。講師はちりめんモンスターをさがせ!と同じ渡邉克典先生。渡邉先生は、化石の方がむしろご専門なのです。さて、子どもたちに人気のある化石、ご存じでしたか?実は、大阪の地下街にはたくさんの本物の化石が眠っているのです!
他のプログラムと異なり、本プログラムは午前中から実習が始まります。まずは、アンモナイトのレプリカづくりです。石こうを使って、本格的に作ります。



石こうがしっかり固まるまで、ちょっと時間がかかりますので、その間にお昼ご飯を食べて、
午後からは地下街にGo!



まずは足元からです。こんな身近なところにも、アンモナイトの化石が眠っています。



【超巨大細胞!新生代の示準化石を発見★】
次は壁面です。この壁には貨幣石とよばれる非常に大型の原生生物の化石がたくさん含まれています。有孔虫の仲間です。有孔虫というのは、主として石灰質の殻と網状仮足を持ったアメーバーのような生き物です。驚いたことに、単細胞生物なので、たった1つの細胞で出来ているのですが、とても大きくて慣れてくると遠くからでも見つけることが出来ます。なんと直径が10 cmを超える個体もあります。世界各地で発見されており、かつ生存していた時期が比較的短いため、その地層の年代を推定する示準化石として有名です。貨幣石は新生代の示準化石です。



更に地下街を進んでいくと、時代の異なる化石達が現れ始めます。



これはベレムナイトといって、イカに良く似た形の軟体動物です。貝と同じように,体の部分は化石として残らず,骨格の部分……イカの甲みたいな部分のみが,化石となって見つかります。中生代白亜紀の示準化石です。

【アンモナイト、ザクザクゾーン!】
さらに進むと、アンモナイトがザックザック見つかるお宝ゾーンへと突入します。数えたわけではありませんが、100個を超えるアンモナイトがあるのではないでしょうか。子ども達自身が、地下街を歩き回り、そしてアンモナイトを発見する、そんな楽しさを味わえるプログラムです。





ウニの仲間




化粧品店横にひっそり眠っているアンモナイトの化石です。
こんな場所に!と思うとクスっと笑ってしまいます。





これはウミユリの仲間です。ウミユリは、「ユリ」という言葉から植物を想像させますが、ヒトデやウニと同じ棘皮動物です。 たくさん歩いて、たくさんの化石達を発見しました。



さて、レプリカはどうなっているでしょうか?上手に出来上がりました。



こちらは小林先生所有の本物のアンモナイトです。レプリカだけでなく、実物に触れることも、とても大切なことだと思いました。