まちラボ夏の学校『ちりめんモンスターを探せ!』 | Thera-Projects掲示板

Thera-Projects掲示板

一般社団法人テラプロジェクトの日々の活動を発信していきます。

実施日:7月25日(火)
活動場所: 大阪富国生命ビル4F会議室
参加者:3名



夏の学校2日目は、ちりめんモンスターをさがせ!というプログラムです。毎年人気のプログラムなのに今年は参加者が3名という寂しいスタートになりました。




午前中は自己紹介とアイスブレイク、3人のうち2人は同じ小学校でしたが学年違い、つまり3人はほぼ初対面です。この日は英語のカードゲームを一緒に仲良く楽しみました。最近の子供たちは小学生から英会話を学んでいる子がほとんどなので、発音もきれいで「Go! Fish!」と元気が良かったです。

【講師はおなじみ!ちりモンの名付け親、渡邉克典先生!】


渡邉先生は現在鳥取県立博物館において貝類標本専門の学芸員をされていますが、元は「きしわだ自然友の会」のメンバーで、ちりめんモンスターの生みの親のお一人です。ちりめんモンスターとは、ちりめんジャコの中に混じっているちりめんジャコ以外の動物の赤ちゃんたちのことです。特別に集められた無選別のちりめんジャコの中には、エビやタコの赤ちゃん以外にも、たくさんの海の生物を見つけることができます。



このプログラムでは、毎年フォトジェニックで希少感のあるタツノオトシゴの赤ちゃんが取り合いになります。今年は3匹見つかりました。2匹見つけた子が一匹も見つけられない子に譲ってあげるという思いやりのある行動が見られ、嬉しい気持ちになりました。超少人数ですが、一人一人とじっくり話ができて、よい体験になったと感じます。渡邉先生に講師をお願いする前はモンスターが何なのか?同定することが難しかったのですが、渡邉先生にお願いしてからは「先生、これなあに?」にきちんと答えられるようになりました。自分で調べることも大事ですが、やはり初めての時には指導者の補助が大いに子供たちの好奇心を育てます。



この講座は、青少年教育振興機構子どもゆめ基金の助成を受けており、おかげさまで実体顕微鏡などの機材も充実してきました。実体顕微鏡を使って、虫眼鏡とは全く異なるミクロの世界をのぞくと「わあ、なにこれ~、モンスターだ。」と子ども達は大興奮です。






今年は、タツノオトシゴやカニ類の幼生(ゾエアやメガロパ)以外に、ウニの幼生(左上の写真右下)も見つけました。お気に入りのモンスターを小さな小瓶の中に封じて、自分だけの水族館を作ります。砂からぷくぷく泡が出て、まるで海の中みたいです。今年は人数が少ないので全員がモンスターの名前を同定したラベルまで作ることができました。