波紋の先
。
『波紋の先』
明鏡ゆらぎ
風が緩み始めたから
空に南中を確認した
僕達の今は
どこへ流れていくのだろう
明け方に見た 鮮青紫の空は もうない
振り返った先から
眺めた今が未来で
未来を描く
今が未来からは過去で
糸や線じゃない もっと何か隙間を
埋める水のような感じで
別々のモノ同士を繋ぐ類とは違って
あるモノの間を
水のような時が埋めていた
置いてきた いつかの自分を後悔と名付けたね
だけど いつの日か
その自分が形を変えて 語りかけたなら
後悔だったそれがエネルギーになって
今に役立つのなら
あの時には 何も意味すら見つけられず
ただ悔やんだことはまだ途中で
今のための準備だったんだ
今からの準備では遅すぎるから
あの時であったことに意味を見つけたよ
置いてきたんじゃなかった
一緒に進んでいた
後悔と言う波紋が 水を渡って
希望を今に届けていた
風が吹き始めたから
空に午後を確認したよ
僕達の今は
過去と未来と一緒に流れているらしい
明け方に見た 鮮青紫の空は
もう見えないかもしれないけど
今朝 出会えたことの方が
大切だったんだ―。
prologue
『prologue』
明鏡ゆらぎ
始まりと呼ばれるその日に
epilogueを詩ってみました
始まりとその日を呼ぶために
始まりがepilogueの詩でした
だから そう 始まりとか終わりとかと
呼ばれる類は経過なんだな
何かを決めた瞬間に
悩みがひとつ終わりました
悩みの存在がひとつの
決断の詩を生みました
なんて流れは本当は さほど大したことでなくて
何度も悩み 決断し 始まりと終わりを繰り返してる僕等は
その繰り返しを繰り返して 今を生きています
始まりと言うのは僕等が生まれた時で
それから今とこれからははすべて途中なんだと
知っているのに 分かっているのに
それは別の話なんだと都合良く別モノにして
今の理由を 今だけに探そうとしています
いつか僕等が 今を全体の中での存在に出来ますように
prologueを詩う その度にepilogueを想像してみました
だけどまだprologueしか詩えないことに
気付いた僕そこに在りました
そんな僕を眺めて
少し誇らしげに微笑む
僕が ココロの中に在りました
.
コトノハ
『 コトノハ 』
明鏡ゆらぎ
言の葉ひとつ零す度
新しい世界が増えました
流れる時の外側に
受け手の数だけ増えました
増えた世界 その数 圧倒的な数で驚いた
言の葉ひとつ忘れる度
いくつかの世界が薄れました
流れる時の外側で
限りなく透明になりました
薄れた世界 消えないけど
1と0の間で揺れ続けて
毎日毎秒 僕達はいつだって
過ごしている時の中で
世界を創っては薄れさせてを繰り返しています
世界生み出す 類のひとつ 言の葉
凶器になりませんように・・・
言の葉ひとつ浮かぶ度
世界のたまごが増えました
流れる時の住人の
心に世界が増えました
それはまだ外側と接点を持たない
生まれかけの世界なんだ
確認ひとつ終える度
世界のたまごが少し変わりました
その変化自体はまだ
外との接点をもたない故
時の流れに直接影響しませんでした
この空間に 言の葉ひとつ
零れ落ちてくるまでには
「想い」と言われる 心が直接感じたモノを
何とかカタチにしようと
そのままでは 決してないけど
限りなく近づくように
カタチ無きカタチをまた
別のカタチ無きカタチへと
想像を創造していきます
僕達の中 世界のたまごは
何度も何度も変化を繰り返して
今の空間に零れ落ちてくる
カタチ無きカタチの ひとつ
そのひとつの言の葉が生まれるまで
わずか
一刹那のことでした―。
。
空想deja vu
。
『 空想deja vu 』
明鏡ゆらぎ
いつかどこか
見たような 居たような
この景色・・・
流れる街の中で
君だけが何かに必死になってる
立ち止まり
空を見上げる君を中心に
見下ろすように
上空へとズームアウトしていく
君が小さくなって
公園が台形になって
街が平面になって
やがて大地の輪郭が浮かび上がる
大きな雲の中で
泳ぐ魚を眺めて
雲間に広がる
草原を抜けて
乱反射する
光帯を抜けて
やがて・・
やがて・・・・
音の無い空間に飛び出した
何度となく見た景色
何度となく居た空間
またいつか
きっとこの空間に入り込むのだろう
・・・・空想deja vu
すぅーっと 視点が定まる
その先にあるのは
自分の部屋の天井
そっか・・・
・・・・ただいま。
。



