「神は人間的存在ではありません。
法則なのです。
それが全生命を支配しているのです。
法則なくして生命は存在しません。
法則がすなわち霊であり、霊がすなわち法則です。
それは変えようにも変えられません。
そこのところが理解できない人にとっては、色々と疑問が生じるでしょうけど、成長とともに理解力も芽生えてきます。
神が善なるものを与え、悪魔が邪なるものを与えるという論法ではラチがあきません。
ではその悪魔は誰が作ったのかという、古くからのジレンマにまたぞろ陥ってしまいます。」
一 悪魔はキリスト教が生み出したのでしょう?
「そうです。
自分たちから見て悪と思えるものを何とか片付けるためには、そういうものを発明しなければならなかったのです。
悪も進化の過程の一翼を担っています。
改善と成長 一 絶え間なく向上しようとする過程の一つなのです。
人間にとって悪に思え苦痛に思えるものも、進化の計画に組み込まれた要素なのです。
痛みがなければ、健康に注意する警告がないことになります。
暗闇がなければ光もありません。
悪がなければ善もありません。
地上にもし悪が存在しなければ、何を基準に善を判断するのでしょうか。
改めるべき間違い、闘うべき不正が存在しなければ、人間の魂はどうやって成長するのでしょう。」