その人たちが表現しているエネルギーは、成長と改善のためにも使用できるのです。
自分から “悪人になってやろう” “利己主義者になってやろう” と思って、悪人や利己主義者になる人間は、滅多にいるものではありません。
悪い人間とは霊的成長における幼児です。
聞き分けのない子供みたいなものです。
目に見え、手に触れるものだけが全てと考え、物的世界が提供するものを全て所有することでしか、自分の存在を主張できない人間なのです。
利己主義とは利他主義が方角を間違えたに過ぎません。
善なるもの、聖なるもの、美なるもの、愛、叡智、そのほか人生の明るい側面だけに神が宿っているかに考える、旧式の思想は捨てなければなりません。
神の表現をそのように限定すれば、もはや絶対神が絶対でなくなります。
それは条件つきの神、限定された霊となります。
絶対神の本質は、無限、全知、全能、不変、不可変であり、それが法則となって絶え間なく機能しているのです。
神を、右手にイエス・キリストを従えて、玉座に座している立派な王様のように想像するのは、そろそろやめなければなりません。
それはもはや過去の幼稚な概念です。
宇宙全体 一 雄大な千変万化の諸相の一つ一つに至るまで、絶対的な法則が支配しているのです。
神とは法則のことです。
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