「それは違います。
説明の順序として、これには例外があることから申し上げましょう。
いわゆる精神異常者、あるいは霊に憑依されている場合もあります。
が、この問題は今は脇へ置いておきましょう。
いずれにせよ、このケースはごく少数です。
大多数は私に言わせれば、臆病者の逃避行為と言ってよいと思います。
果たすべき義務に真正面から取り組むことが出来ず、いま自分が考えていること、つまり死んでこの世から消えることが、その苦しみから逃れる一番ラクな方法だと考えるわけです。
ところが、死んだつまりなのに相変わらず自分がいる。
そして逃れたはずの責任と義務の観念が、相変わらず自分につきまとう。
その精神的錯乱が暗黒のオーラを生み、それが外界との接触を遮断します。
その状態から抜け出られないまま、何十年も何百年も苦しむ者がいます。
しかし、私がいつも言っているように、一番大切なのは動機です。
何が動機で自殺したかということです。
ままならない事情から逃れるための自殺は、今述べた通り、そう思惑通りには行きません。
が、一方、時たまあるケースとして、動機が利己主義ではなく、利他主義に発している時、つまり自分がいなくなることが人のためになるという考えに発している時は、たとえそれが思い過ごしであったとしても、先の臆病心から出た自殺とは全く違ってきます。
いずれにせよ、あなたの魂はあなた自身の行為によって処罰を受けます。
みんな自分の手で、自分の人生を書き綴っているのです。
いったん書き記したものは、二度と書き変えるわけにはいきません。
ごまかしは、きかないのです。
自分で自分を処罰するのです。
その法則は絶対であり不変です。」
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