人間には生命を創造する力はない | シルバーバーチの霊訓より

シルバーバーチの霊訓より

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一 中絶は、どの段階からいけないことになるのでしょうか?

「中絶行為をした、その瞬間からです。」

一 妊娠してすぐでも、いけないのでしょうか?

「とにかく中絶行為がなされた瞬間から、間違いを犯したことになります。

いいですか。

あなた方人間には、生命を創造する力はないのです。

あなた方は生命を、霊界から地上へ移す役しかしていないのです。

その生命の顕現の機会を滅ぼす権利はありません。

中絶は殺人と同じです。

妊娠の瞬間から魂は、その女性の子宮に宿っております。

中絶されればその魂は、たとえ未熟でも霊的身体に宿って生き、成長しなければなりません。

中絶によって、物的表現の媒体を無きものにすることは出来ても、それに宿っていた魂は滅んでいないのです。

霊的胎児の自然な成長を阻止したことになるのです。

もっとも、動機次第で事情が違ってきます。

常に動機が考慮されるのです。

私の住む霊界の高級霊で、人工中絶を支持している霊を、私は一人も知りません。

が、動機を考慮しなければならない特殊な条件が必ずあるものです。

行為そのものは絶対にいけないことですが……。

あなた方人間が、生命を作っているのではないのです。

従って、その生命が物質界に顕現するための媒体を、勝手に滅ぼすべきではありません。

もしも中絶を行っている人たちが、それは単に物質を無きものにすることで済んだ問題ではないこと、いつの日かその人たちは、その中絶行為のために地上に誕生できなかった霊と対面させられるという事実を知れば、そうした行為はずっと少なくなると、私は考えております。

妊娠の瞬間から、そこに一つの魂としての誕生があり、それは決して死ぬことなく霊の世界で成長を続けるのです。」