「何ら差し支えありません。
神は全能です。
なぜならその力は、宇宙および宇宙に存在するあらゆる生命を支配する自然法則として顕現しているからです。
神より高いもの、神より偉大なもの、神より強大なものは存在しません。
宇宙は誤ることのない叡智と、慈悲深い目的を持った法則によって統括されています。
その証拠にあらゆる生命が、暗黒から光明へ、低いものから高いものへ、不完全から完全へ向けて進化していることは間違いない事実です。
このことは、慈悲の要素が神の法則に計画されていることを意味します。
ただ、その慈悲に富む法則にも機械性があることを忘れてはなりません。
いかなる力をもってしても、因果律の働きを変えることは出来ないという意味での機械性です。
いかに霊格の高い霊と言えども、一つの原因が数学的正確さをもって結果を生んでいく過程を阻止することは出来ません。
そこに法則の機械性があります。
機械性という用語しかないのでそう言ったのですが、この用語ではその背後に、知的で目的意識をもった、ダイナミックなエネルギーが控えている感じが出ません。
私がお伝えしようとしている概念は、全能にして慈悲にあふれ、完全で無限なる神であると同時に、地上の人間がとかく想像しがちな“人間神”的な要素のない神です。
しかし神は無限なる大霊である以上、その顕現の仕方も無限です。
あなた方お一人お一人が、ミニチュアの神なのです。
お一人お一人の中に神という完全性の火花、全生命のエッセンスである大霊の一部を宿しているということです。
その火花を宿していればこそ、存在できるのです。」
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