前回は「起業をするときにお金を借りたほうがいいのでしょうか?という疑問にお答えいたしました。
こんにちは、元銀行員×ショップ店長の異色の経歴の経営コンサルタント:多店舗展開サポーター・中小企業診断士の鈴木崇史です。
起業を考えている方、起業してこれから事業を拡大する方にとって重要な疑問だと思います。
この疑問への答えは
をご覧ください。
一言で言うなら、借りても借りなくてもどちらでも良いです。
ではここからが本題です。
融資はいらないけど、
融資の時に作る創業計画は必要です。
絶対です。
銀行員時代にこんなお電話を受けたことがあります。
お客様「創業融資を受けられますか?」
私「審査はありますが、もちろんです。まずはお越しいただき事業計画を見せてください」(やったー新規融資ポイント1獲得だ!)
お客様「そんなのないよ。受けられるなら作るよ」
私「融資とは関係なくこういうビジネスをするという計画はありますよね?」
お客様「あるけど、書いてる時間なんかないし、借りられないなら無駄だし、じゃあやめときます」
もしかして、このお客さんの考えわかる!
って思いましたか??
結論です:創業計画は絶対必要です。
理由①
予想通りの売上・利益にならなかったときにどこを改善すべきかが分かる
ビジネスは最初から上手くいきません。はやく失敗してはやく修正するしかありません。そのためにはズレに気づく必要があります。
スタート資金100万円
売上高600万円
原価300万円
経費280万円
利益20万円
税金10万円
残り現金20万円・・・・あれ??現金少ない
まず売上は多いですか?
利益は十分ですか?
わかりません。
さらに税金払っている
=黒字なのに現金が100万円から20万円になっています。
もうわけがわかりませんね。
こうしていればよかったんです。
スタート資金100万円
売上高600万円(計画800万円)
原価300万円(計画400万円)
経費280万円(計画250万円)
利益20万円 (計画150万円)
税金10万円 (計画75万円)
残り現金20万円(計画150万円)
計画と対比するとどこに問題があるかがわかりますね。
仮説の無い検証は意味がありません
必ず計画が必要です。
理由②
売上・利益だけ見ていると現金が底をつきる
どういうことでしょうか?
売上と利益の計画だけでいいのではないでしょうか。
違います。仕入計画が必要です。そうしないと仕入れを増やして売上が立つ前に税金を払ったりすると資金が底をつきます。
いわゆる資金繰り倒産というやつですね。
創業融資を受けるには2か月くらいはかかります。こうなってからではもう遅いです。
本当は、もっともっと創業計画を作るべき理由はあります。
ですので、融資を受けるために創業計画を作るのではなく自分のビジネスを成功させるために作ってください。
よろしければご相談下さい。





