こんにちは、元銀行員×ショップ店長の異色の経歴の経営コンサルタント:多店舗展開サポーター・中小企業診断士の鈴木崇史です。
この「歴史に学ぶ経営の要諦」シリーズでは自社のビジネスを大きく飛躍させたい経営者に向けた歴史に学ぶ経営ノウハウをお伝えいたします。
本日は『坂の上の雲』司馬遼太郎著より経営の要諦を学びたいと思ういます。
本稿の主人公は日露戦争における満州軍総司令官大山巌陸軍元帥です。
日露戦争期間陸軍の作戦面をリードしたのは満州軍総参謀長児玉源太郎陸軍大将です。本書でも開戦から満州方面の遼陽・沙河・黒溝台・奉天の会戦だけでなく旅順要塞の攻略でも手腕を発揮した。大山元帥は児玉大将以下参謀陣の提案にゆだねる事が多かったようです。
では総大将の役割とは何だったのでしょうか。
ここから現代の組織における経営者とエース人材の役割分担が見えてきます。
それは以下のエピソードを通して学ぶことができます。
大山元帥は「勝ち戦は児玉さんに任せる、負け戦になったら私が出ていく」と言っていたそうです。その通りに戦争は進んでいたが沙河会戦では弾薬が乏しい中、ロシア軍の強力な攻撃にさらされます。児玉大将以下参謀陣が慌てて対応を協議していると、奥から大山元帥が現れ、「外が騒がしいですが何かあったのですか?」ととぼけた様子で問いかけ、場の空気を一変させました。これにより冷静さを取り戻した日本軍は危機を乗り越えます。
大山型の総大将の役割は崩壊を防ぐことです。
司馬遼太郎氏もそれこそが総大将の役割と述べています。負け戦となった時に崩壊を防げるかどうかは総大将の信頼感にかかっていると述べられています。
戦いは負けなければいいのです。そして潮目が変われば勝利に繋がります。
◆業績が好調の時に前に出で目立ち、手柄を誇示する経営者
◆業績が悪化すると、その部門長に対応を任せて自分は関りを持とうとしない経営者
どちらも大山元帥とは対極です。
ー本稿のまとめー
経営者は業績が順調な場面では能力の高い部下に花を持たせ、支援をする
(支援型リーダーシップ)
業績が苦しい場面では前面に立って指揮をする(これは能力ではなく信頼がないと成り立たないことです)
(強力なリーダーシップ)
