夏休みが終わり、校内は文化祭モードに入っていった。
俺の高校では、文化部が日頃の活動の成果を披露する以外にも、有志で何か出し物を行ってもいた。
元々、俺はこういった行事に対してさほど熱心ではなかった。冷めているわけではなかったが、自分から何か積極的に取り組むわけでもなかった。
そんな折に舞い込んできたのが、部活内での出し物の話であった。何をやるのかという話になったとき、音楽、コント、それに手品と、いくつか候補に挙がってきた。
そして、最終的に決まったのが、その時流行っていたダンス、その中でも動きが激しいブレイクダンスであった。
メンバーの達也は、上の兄たちの影響で、小学生からブレイクダンスをやっていた。また、初心者でも頑張れば出来る技と振り付けにあった音楽で、魅せる組み合わせを作るのが上手かった。
当初、俺自身は、出し物そのものにさほど乗り気ではなかった。しかし、すでにその方向で話が進んでいったため、俺も練習を始めることにした。そして、せっかくなら楽しんでみようと、部活後や昼休みにやっていた全体での練習だけでなく、自宅でも練習や研究に取り組んだ。
練習開始から1週間、他のメンバーがある程度習得している中、俺と慎吾だけまだ完成には程遠い状態であった。個々の振り付けは何とか形になってきていたものの、いざ組み合わせていくと、順番や振り付けそのものを間違えてしまっていたのだ。
ある日、部活後に残って振り付けの練習している俺を見つけた絵玲奈と真人が話しかけてきた。
2人は文化祭の実行委員で、この日はたまたま遅くまで打ち合わせをしていたのであった。
俺の高校では、文化部が日頃の活動の成果を披露する以外にも、有志で何か出し物を行ってもいた。
元々、俺はこういった行事に対してさほど熱心ではなかった。冷めているわけではなかったが、自分から何か積極的に取り組むわけでもなかった。
そんな折に舞い込んできたのが、部活内での出し物の話であった。何をやるのかという話になったとき、音楽、コント、それに手品と、いくつか候補に挙がってきた。
そして、最終的に決まったのが、その時流行っていたダンス、その中でも動きが激しいブレイクダンスであった。
メンバーの達也は、上の兄たちの影響で、小学生からブレイクダンスをやっていた。また、初心者でも頑張れば出来る技と振り付けにあった音楽で、魅せる組み合わせを作るのが上手かった。
当初、俺自身は、出し物そのものにさほど乗り気ではなかった。しかし、すでにその方向で話が進んでいったため、俺も練習を始めることにした。そして、せっかくなら楽しんでみようと、部活後や昼休みにやっていた全体での練習だけでなく、自宅でも練習や研究に取り組んだ。
練習開始から1週間、他のメンバーがある程度習得している中、俺と慎吾だけまだ完成には程遠い状態であった。個々の振り付けは何とか形になってきていたものの、いざ組み合わせていくと、順番や振り付けそのものを間違えてしまっていたのだ。
ある日、部活後に残って振り付けの練習している俺を見つけた絵玲奈と真人が話しかけてきた。
2人は文化祭の実行委員で、この日はたまたま遅くまで打ち合わせをしていたのであった。